こんにちは、羊の数が人口よりも多いニュージーランドに暮らすA.Mioです。
前回のブログ記事では、私がこちらでよく耳にする(そして自分もよく使う機会のある)日本では習わないであろう面白い英語表現をいくつかご紹介させて頂きました。
今回もその第二弾として3つほど、とても使い勝手の良い表現をご紹介したいと思います。今回は皆さんもよくご存じのfullという単語を使った表現に焦点を当ててみますね。
<full-on>
この表現は、何かがfullな状態でonになっているとう文字通りのイメージ通り、‘徹底的な・ものすごい程度の’といった意味で使われる形容詞的表現です。英語圏で暮らしていると、1日に何回は耳にすることがあるほどよく使われる言い回しです!
あまり良くない意味とポジティブな意味のどちらでも使うことができ、intenseにもにたニュアンスです。
(例1) The lighting in the theatre was full-on.
(劇場の照明は凄まじかった)
会話の中で使われる場合は、以下の例がわかりやすいかと思います:
(例2)A: I went to see “THE WARZONE” last night.
(映画THE WARZONEを昨晩観に行ったよ。)
B: How was it?
(どうだった?)
A: Well, it was full-on…….there are so many explicit scenes of people getting killed.
(ええっとね、凄まじかったよ……人が殺される露骨な場面がたくさんあってさ)
<in full swing>
こちらは見かけからはなかなかその意味をイメージしにくい表現かもしれません。日本語に訳すと、’フル回転している・(パーティーや店が)最高潮に賑わいを見せている’ことを表します。
(例1) When I went to the party, it was in full swing.
(私がパーティーに行ったとき、それは最高潮の盛り上がりを見せていた。)
私が暮らしている小さなこの町は海と山に囲まれて風光明媚な所ですが、国内や海外からの観光客でにぎわう夏のシーズン(ちなみに、南半球なので12月~2月が夏の盛りです)と真冬のシーズンで町の人口の変動が激しく、真冬になると夏の賑わいが嘘のようにひっそりと寂しい様子になります。
この町には洒落たカフェやローカルの新鮮な食材を使った美味しい料理を出すレストランがたくさんありますが、冬場はどこも苦戦を強いられている、ということをよく聞きます。そんな状況の中、町でこんな会話を耳にすることがあります:
(例2)
A: This town is very quiet with only a few tourists in winter.
(この町は冬になるとわずかな観光客しかいなくてすごくひっそりしているんです。)
B: Oh, it always looks like your shop is full swing.
(あら、あなたのお店はいつも盛況に見えるわよ)
<full of beans>
この表現は豆(beans)がfullな感じ…が表す通り、‘ものすごく活発な・ハイテンションで元気な’様子を表します。
昨日、自分の息子(イヤイヤ期真っ盛りの2歳児です)を町の郵便局へ連れて列に並んでいたのですが、じっとしていられることが出来ずにダンスをしながら走り回っていました。ため息をつく私に顔なじみのカウンターの人は私にこう言いました:
He is full of beans! You need roller skates to catch up with him!
(彼は元気ね~。彼に追いつくのにあなたはローラスケートが必要だわね!)
fullを使った表現、いかがでしたでしょうか。
まとめて頭の片隅に入れておくと、ふとした時に使うことができますので、是非覚えて使ってみてくださいね!
日本だけでなく海外でも英語指導経験のある講師。大学卒業後一貫して言語指導に取り組んでおり、学習者の立場になり分かりやすく、親しみのある指導を心がけています。ニュージーランドで日本語指導経験もあり、教えるということに関してはまさしくプロ!
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