日本では習うチャンスがない面白い英語的表現~パート1~

こんにちは、羊の数が人口よりも多いニュージーランドに暮らすA.Mioです。

私がこちらに暮らし始めてはや10数年が過ぎようとしていますが、実際に英語圏で生活をしていると日々面白い英語表現に出くわすことが未だにあります。

今月から数回に渡って、私がこちらでよく耳にする(そして自分もよく使う機会のある)日本では習わないであろう面白い英語表現をいくつかご紹介していきたいと思います。

 

<cut it out ‘いい加減にしてよ’ >

我が家には魔のイヤイヤ期真っ盛りの2歳児がおりますが(ちなみに、英語ではterrible twoと呼ばれたりします)、我々親が何か提案しようとする事には何でも‘No! Nooooooooo!!’というバトルが1日に何回も繰り返されています。そんな日々の光景の中で最近よく耳にするのが<cut it out ‘いい加減にして’ >です。

文脈無しにその表現だけを見ると、‘何かを切り取る’かな?と思ってしまうかもしれませんが、相手に‘何かをやめてほしい時に言うStop it!を更に強めたニュアンスを持つ表現になります。

Dad: We should go now, my boy.(ほら、もう行くよ)
Son: No!(イヤ!)
Dad: Listen to me, please.(言うことを聞いてくれよ)
Son: Nooooooo! I don’t want to! (イヤ!イヤって言ったらイヤ!行かないもん!)
Dad: Hey, cut it out! (おい、いい加減にしなさい!)

 

<kiss it better ‘痛いの痛いの飛んでいけ’ >

上記のような小さな子供を相手にしていると、凄まじい泣き声を聞くのは何かを拒む時だけではありません。転んで擦りむいたり、何処かにおでこをぶつけてアザができたり、、、、。日本語ではそんな時には‘痛いの痛いの飛んでいけ!’と声をかけますよね。

さて、英語ではそれをどう表現するのでしょうか。

英語圏では<Kiss it better>というあまり聞きなれない言い回しで表現されます。

よく考えてみると、なるほど!という感じがしますが、‘痛い箇所にチュッとしてよくなる’という意味合いがあります。
我が家でもワンパク盛りの息子がどこかにつけたりする度に、ニュージーランド人の夫が

Don’t cry, I’ll kiss it better

と、声をかけてなだめている姿は日常的光景の1枚です。

 

<over the top ‘やり過ぎの’>

この表現は1度頭に入れておくと、日常会話で非常によく使われる表現で、映画のセリフでもたまに耳にすることがあったりします。英語圏では自分らしさを主張する方が良いというイメージがありますが、やはり何事もやり過ぎは煙たがれることがあります。そのような‘度の過ぎた・やり過ぎの’という表現がこのover the topです。

The actress looks beautiful but her dress is over the top.
(その女優はキレイだけど彼女のドレスはやり過ぎだ)

→この女優の着ているドレスはきっとラメの入ったド派手な花柄のスパンコール付き超ロングドレスなのかもしれません、、、、。

ちなみに、この表現は外見的なもの以外にもよく使えます。例えば、以下の会話のような使い方もされます:

A: How was the film?(映画はどうだった?)
B: I really enjoy it, but the acting was a bit over the top.
(すごく楽しめたけど、演技がちょっとやり過ぎな感じだったな)

 

FEで英語を学習されている皆さんの中には、海外ドラマや映画鑑賞が好きという方も多いと思いますが、もしかするとセリフの中でも今回ご紹介したこれらの表現を耳にすることがあるかもしれませんね。

では、次回も日本では習う機会があまり無い面白い表現パート2をご紹介させていただきますので、お楽しみに!

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ABOUTこの記事をかいた人

日本だけでなく海外でも英語指導経験のある講師。大学卒業後一貫して言語指導に取り組んでおり、学習者の立場になり分かりやすく、親しみのある指導を心がけています。ニュージーランドで日本語指導経験もあり、教えるということに関してはまさしくプロ!