みなさん、こんにちは、講師のKenです。
普段はTOEIC講座や通常の英作文添削を担当していますが、
今日はTOEFLのライティング対策に添削をオススメする理由を書いてみますね。
(自分の失敗談も含めて・・・)
TOEFLライティングって?概要を説明
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、まずは、TOEFLライティングについて概要を振り返っておきましょう。
TOEFLのライティングセクションは2つの問題で構成されています。
1. Integrated writing
このタスクでは、
a. リーディング(3分間):学術的な話題のテキストを読む
b. リスニング(約2分間):aと同じ話題に関する講義を聞く(aのテキスト内容に対する反論)
c. ライティング(20分間):リーディングとリスニングで得た情報を統合して150〜200ワード程度に要約という3つのタスクをこなさないといけません。
2. Independent writing
このタスクでは、300ワード以上で問題に沿って自分の考えを書きます。
もちろん、TOEFL iBT®︎ なのでこれらのライティングをPCに向かってタイプライティングで行います。
(なので、素早く正確なタイピングもできなければなりませんよ!
そしてWordとは異なり、スペルミスも機械は指摘してくれないので自分で気をつけないといけません。)
TOEFLのライティング、ここがキビシイ!
このTOEFLライティングでは、リーディングやリスニングのスキルも求められる上に、
ライティングそのものについても、「クリティカルシンキング」ができているか、
「パラグラフライティング」という書き方に沿って書かれているか、などを問われます。
僕もこれまでに何度も受験していますが、このライティングは日本で教育を受けた人にとっては
「クリティカルライティング」や「パラグラフライティング」ができてなきゃいけない、
という点がボトルネックとなるとなるでしょう。
大学でレポートや論文を書くのに慣れている方にはとっつきやすいスキルだとは思いますが、
でもそれを英語で、となるとハードルが高いと感じる人が大半ではないでしょうか。また
タスク1:約200ワードを20分
タスク2:300ワード以上を30分
という制限時間もこのタスクの難易度を上げている原因です。
構成を決めて一旦書き始めると、おそらく大胆な構成の変更はもうできません。
つまり、一発で大体の姿をきめて、振り返ることなく書き続けないと間に合わない、ということになってしまいます。
TOEFLライティング対策での、僕の「あちゃー」!!
なかなか、脅すような書き方になってしまいましたが、これはおそらく僕が初めてTOEFLを受験したときの
「あちゃー」感が原因になっていると思います(笑)。
その時、すでに英語を仕事にしていましたが、実はあまり準備に時間を割けないまま受験日を迎えました。
そして「あちゃー」を現場では感じ、結果も「あちゃー」でした。
そのときの原因を分析すると、
・クリティカルシンキング、パラグラフライティングについては知ってはいるけど、テストに向けた訓練が足りなかった。
・訓練が足りないので書いたものに自信が持てず、書き直し(構成し直し)を途中でやってしまい、なんとなく中途半端な仕上がりに・・・
とにかく「訓練不足」ということです。
(また、普段から英語は使ってるし、という「慢心」もありました、はい)
一発で全体像を考案し、(大幅には)書き直すことなく書き進めていくには、
普段からいろんな話題で、アカデミックな英語にふさわしいスタイルで書き慣れていないとこのテストはクリアできないな、と実感したのでした。
ここまで書いてバレていますが、そうなんです、僕はTOEFL対策は、ちゃんとは学校に通ったことはありません。
しかしドイツ留学時代には、語学学校で外国人向け大学入学資格のドイツ語テストの訓練を受けていました。
そのドイツ語テストにももちろんライティングセクションはあり、けっこう量も質も厳しく指導を受けていました。
毎回かなりの分量のものを書いて提出し、添削を受けていました。
そのときはそれが当たり前だったけど、やはりライティングは指導者がいないと難しいのだったなあ、
とTOEFLを受験しだしてから実感しています。
TOEFLライティング対策で添削をおススメする理由は、自分の位置を知るため
このような経験を踏まえて改めて思うのですが、テスト対策として、作文したものを誰かに見てもらうのは本当に必要です。
ライティング(スピーキングもですが)はアウトプットしたものがどれほど「スコア」の価値があるものなのか、というのは自分では客観的に判断できませんからね。
リーディング、リスニングとは異なり、個別に練習を見てくれる人がいないと、自分の現在位置を客観的に知ることが難しいです。
客観的な自分の居場所がわからないと進むべき方向や、必要なスピードなど、それからの行動の判断材料が得られません。
できるだけ短い期間、最小の労力でスコアを上げるには常に自分の位置を知り、次の一歩が無駄にならないようにしなくてはなりません。そのためにも添削という形でライティングの練習のコーチを務める人が欠かせません。
TOEFLライティング対策の添削活用はメンタル面でも有効だと僕は思っています
僕がTOEFLを受験しているのは力試しとしてであり、昇進や留学など人生がかかっているわけではありません。
しかし、TOEFLという受験料も高額な試験を受けるからには、人生がかかっているから受験する、という方も多いと思います。
そうすると、テストに対してのプレッシャー、ストレス、不安も必然的に抱えることになるのではないでしょうか。
ライティングの添削講座ですべてのネガティブ要素を吹き飛ばすことはできませんが、少なくともライティングに関する「スキル」と「自信」だけは身につけてもらえると思います。
繰り替えし書き、それを先生に見てもらい、復習・再検討するというアクションを繰り返していくうちに自信はついてきます。
実際の「スキル」は当然のことながら「自信」というのも結果に、実は影響しますものね。
また、講座に参加することで強制的に書かなきゃいけない環境を作り出すことも、ペースメーカーとなって学習のスケジュールを立てやすくなりますよ。「まあいいか」と自分に言わせないためにも、人間(先生)という相手に文章の練習をする、というのは自分を追い込む環境になって、刺激になると思います。(でもストレスにはならないように!)
TOEFLライティング対策まとめ
もちろん、先生に頼りっきりになっちゃう、という姿勢はダメだと思いますが、ライティングに関してはパーソナルに自分の書いたものを吟味してくれるコーチの力を借りることはとても有効です。
自分がどれほどのものを書いているか、という現在位置を知り、それが今後の計画に活用され、そしてそのサイクルが自信につながるからです。
ほんと、添削で先生についてもらうの、おすすめですよ。
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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