【3分で分かる!】try doingとtry to doの違いとは…?

【3分で分かる!】try doingとtry to doの違いとは...?

こんにちは、講師のエリカです。

英語には、同じ表現でも周りの構造によって意味が変わる表現があります。used tofeel likeもその例です。

うっかり間違えると誤解を生む可能性もありますので、今回は、後ろの動詞の活用によって意味が変わる動詞tryを見てみたいと思います!

 

try doingとtry to doの違いとは…?

まず、この二つの英語を見てみましょう。

① I tried to open the door.

② I tried opening the door.

どちらでも、動詞tryと動詞openが使われていますし、目的語も一緒ですね。違うのは、openの活用形だけです。

①ではto不定詞が使われているのに対し、

②ではing形が使われているのですが、

実はこれだけでもかなり意味が変わってくるのです。この二つの例文が表している状況が違いますが、どのような違いか分かりますでしょうか?

 

ずばり!

①ではドアを開けようとしたが、開きませんでした。

一方、

②はドアを開けてみたということを表しています。つまり、②では一応ドアが開いたということですね!

言い換えれば、

try + to不定詞は、なにかが難しい、しづらいというときに使うのが一般的です。「しようとするが出来ない」「辛うじて~する」というニュアンスが少し含まれているように感じるのです。

これに対し、

try + ing形は、「(一応)やってみる」「やってみてどういう結果になるか見てみる」というニュアンスで使います。

より分かりやすい例で言うと、こう使い分けます。

例)The food tasted bland, so I tried adding some salt.

「味がかなり薄かったので、ちょっと塩をかけてみた。」

例)I tried to sleep, but the room was too cold.

「寝ようとしたが、部屋が寒すぎてできなかった。」

後ろの動詞で「結果」が変わってしまうので、tryを使うときは是非注意しましょう!

 

ちぐはぐな英語に注意

逆に言えば、次のような文はちょっとちぐはぐな英語になってしまうので、避けるようにしましょう。

例)I tried opening the door, but it wouldn’t open.

「ドアを開けてみたが、開かなかった。」

 

但し、両方使えるときもあります。

A. I tried calling her, but there was no answer.

B. I tried to call her, but there was no answer.

「彼女に電話してみたが、彼女は出なかった。」

このように、どちらでも意味が通じる場合もあります。

A.では「電話してみた」というふうに表現しており、

B.では「電話しようとした」というふうに表現していますが、どちらも結果としては「出なかった」で終わります。このため、表す状況が一緒です。

また、構造と意味が似ていますし、文脈から言いたいことがだいたい分かるのでネイティブでも混合して使うことがありますが、基本的なルールはここに書いた通りになります。

 

いかがでしたか?

是非間違えず使い分けれるようにしてくださいね!

 


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ABOUTこの記事をかいた人

日本語能力試験最難関のN1取得。幼い頃から日本文化に興味を持ち、日本語も日本人と見分けがつかないほど流ちょうに使いこなせるN1講師。座右の銘は「Challenge yourself!」