こんにちは、講師のエリカです。
今回は、文法的には正しいけど、もうちょっと上手く表現する方法もある英語についてお話したいと思います。
英語で”驚いた”をどう表現する?
”The announcement made me surprised.”
「その発表に私は驚いた。」
この文章はどうでしょうか。文法的には問題ない英語ですね。ただ、実はもう少しスムーズに表現できる方法もあるのです。
”The announcement surprised me.”
いかがですか?
シンプルになったと思いませんか?この動詞surprise(驚かす)は他動詞、つまり目的語を取る動詞なので、meをそのまま目的語にすれば簡単に表現することができるのです。
特に感情を表す他動詞は、受動態の形で形容詞として使うことがあります。
例えば、surprise(驚かす)からは形容詞surprised(驚かされた、つまり驚いた)を作ることができます。
そこで、多くの英語学習者は”made me surprised”という風に使役のmakeを使って表現したがるのですが、ちょっと遠回りな表現になってしまうのですね。文法的にはもちろん合っていますが、もともとの他動詞を使ったほうがやはりシンプルに表現できます。
次のような表現にも注意しましょう!
間違えやすい!感情を表す他動詞の英語表現
①excite
excite(興奮させる、ワクワクさせる)⇒ excited(興奮している、ワクワクしている)
”The prospect of working abroad makes me excited.”
⇒ ”The prospect of working abroad excites me.”
「将来的に海外で仕事ができるチャンスにワクワクしている。」
②interest
(興味を持たせる)⇒ interested(興味を持っている)
”This subject makes me interested.” (ちょっと不自然な言い方だと感じます!)
⇒ ”This subject interests me.” / ”I’m interested in this subject.”
「このことに興味を持っている。」
③scare
scare(怖がらせる)⇒ scared(怖がっている)
”This movie makes me scared.” (こちらもちょっと違和感があります。)
⇒ ”This movie scares me.” / ”I’m scared of this movie.”
「私はこの映画が怖い。」
感情を表す形容詞で、他動詞から作られた形容詞はほかにもありますので、「この形容詞、もしかしてそうかも…?」と気づいた時は他動詞で表現してみると良いでしょう!
※くれぐれも「this movie makes me scare」(この映画は私を怖がらせさせる)、「the announcement made me surprise」(その発表は私を驚かせさせた)という風に表現しないように注意しましょう!
日本語能力試験最難関のN1取得。幼い頃から日本文化に興味を持ち、日本語も日本人と見分けがつかないほど流ちょうに使いこなせるN1講師。座右の銘は「Challenge yourself!」
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