みなさん、こんにちは!講師のエリカです。
いきなりですが、
otherとanotherの違いは何でしょうか?
どちらを使ったら良いか分からない、いざとなると迷ってしまう方がよくいらっしゃいます。そこで今日は、とりあえず覚えて頂きたいotherとanotherの基本ルールをご紹介したいと思います!
ただし、その前に!
このルールを覚えるためには、まずはanotherの秘密を知って頂く必要があります。
anotherの秘密
その秘密とは…?
実は「another」には、【不定冠詞が入っている】のです。驚きましたか?元々の形は「an other」だったのですが、スペースが消えて「another」になったのです。
そしてこの不定冠詞はanotherの使い方を大きく左右します。結論から言いますと、基本的に不定冠詞a/anを付けることが出来ない単語の前には、anotherを付けることも出来ません。
anotherの使い方〜問題です!
考えてみましょう。次の単語のうち、anotherを付けることが出来る単語はどれとどれですか?
① water
② cats
③ apple
④ book
答え合わせをしましょう。
まず①なのですが、waterは基本的に不可算名詞ですよね。
×a waterとは言わないので、another waterもちょっと不自然ですね。ただし、レストランなどで一杯の水を頼む時はa waterと言わないこともありませんので、もう一杯の水を頼む時はanother waterも使う可能性があります。
次は②です。複数形には不定冠詞を付けませんので、×another catsは間違いです。other catsを使いましょう。
さて、③です。an appleは自然な英語なので、another appleでOKですね。
一方、④にはanは付きませんが、a bookという風に不定冠詞aが付きますので、another bookでバッチリです!
逆に言えば、単数形の可算名詞は必ず冠詞を必要としますので、×other apple、×other bookは間違った英語になってしまいます。
※要注意な点ですが、the other apple、the other bookならOKです。
ただし、the otherとanotherではニュアンスが違いますので気をつけましょう。another appleだと「もう一つのリンゴ」になりますが、the other appleだと「もう片方のリンゴ」になります。つまり、リンゴが二個しかない状況になるのです。
いかがでしょうか?
otherとanotherで迷ったら、まずは不定冠詞を付けることができるかどうかチェックしましょう!
日本語能力試験最難関のN1取得。幼い頃から日本文化に興味を持ち、日本語も日本人と見分けがつかないほど流ちょうに使いこなせるN1講師。座右の銘は「Challenge yourself!」
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エリカ先生、こんにちは。another apple とthe other appleの違いがよく分かりません。
両方ともリンゴが2つあって、もう1つのりんごともう片方のりんごって、同じじゃないのですか?ご教授お願い致します。
Lilyさん、ご質問ありがとうございます。
the other appleの場合は、リンゴが二つ以上あるという状況があり得ません。the other appleはそのうちの片方、つまり特定のリンゴしか指すことがありません。
例)This apple is red, and the other apple is green.
「このリンゴは赤く、もう片方のリンゴは青い。」
一方、anotherの場合は数に制限がありません。不定のニュアンスがあるので、どんなリンゴでも指します。
例)I found another apple! Now I have ten apples.
「また一つリンゴを見つけた!これでリンゴが10個になった。」
例)All my shirts are in the laundry. I need to buy another shirt.
「シャツが全部洗濯機に入っている。もう一枚シャツを買わないといけない。」
ちょっと変な例文かもしれませんが、大体お解かりいただけましたでしょうか?