フランスの朝ごはん

こんにちは!インストラクターのRinaです。

今月から始まったフルーツフルイングリッシュのブログ、はじめての投稿です。
ここでは、私のフランス生活での出来事を公開したり、
旅行で訪れた場所を紹介したりしたいなと思っています。
とある芸能人のようなパリでの華やかなパリジェンヌ生活!ではなく、
リヨンでのドタバタ子育て主婦日記にならないかやや心配ですが・・・。

さて、皆さんは普段、どんな朝ごはんを食べますか?
フランスでは、平日の忙しい日に食べる朝食は日本のどんぶりサイズのカフェオレボウル
(義両親は日本で買った丼を使ってます・・・)にたっぷりのコーヒーやホットチョコレート。
そしてバターとジャム、またはヌテラ(チョコレートクリーム)を塗ったパン。
このパンを、なんとこの飲物にディップして食べます。
パンの代わりにクッキー、クロワッサンなどの甘いヴィエノワズリー
を食べることもありますが、その場合もディップ。
私は焼きたて、トーストしたてのカリカリ食感を、
飲み物に浸して台無しにするこの食べ方が本当に理解できません。
パンを食べ終わったあとの飲物には、バターの脂分がたっぷり浮いています。
それを普通に飲み干します。
どうしても受け入れがたい、フランスの文化のひとつです。

そうそう、フランス人は毎朝クロワッサンやパンオショコラを食べている
と思っている方が多いですが、そんなことはありません。
これらは休日やカフェでの朝食向けです。
フランス人も、出勤前にパン屋さんに行ってパンを買い、
優雅に朝食をとる余裕がある人はそんなにいません。
それに、毎日食べたら確実に太ります。
私は頑張った週末のあと、自分へのプチご褒美として、
月曜日の朝娘を送った後パン屋さんに寄り、
パンオショコラを買って食べるのが楽しみです。
そのときが、フランスに住んでいて良かったと思う瞬間です。

ところで「ヌテラ」は知ってい  ますか?
これはイタリアの会社のチョコレートペーストですが、
フランス人の子供から大人までみんな大好きな国民食?です。
ヌテラを使ったお菓子のレシピブックもあるくらいです。
そういえば先日はあるスーパーがヌテラを8割引でセールした際に客が殺到し暴動につながり、
大事件となりました。
うちの娘は先日こっそり自分の部屋に瓶ごと持込み、嘗め尽くしました。
それほどヌテラを愛しています。
旦那の兄家族(4人)は、1kgの瓶を1ヶ月で消費してしまうというから驚きです。
パンに塗るだけではなく、ケーキのコーティングとしてもよく使われます。
絶対体に悪いんですが、やめられないおいしさで、困ってます。

さて、休日の朝ごはんは何を食べるかというと、
Rina家の場合は娘が大好きなクレープを焼くことが多いです。
フランスには原宿のクレープのような豪華トッピングはなくとてもシンプルで、
ポピュラーなのは砂糖とレモン、シナモンシュガー、キャラメルバター、ヌテラです。
軽いので1人で5枚も6枚も食べてしまいます。

ちょっと遅く起きて、ブランチにしたいときは、「クロックマダム」を作ります。
「クロックマダム」って聞いたことありますか?
「クロックムッシュ」というのは聞いたことがある方が多いと思います。
パンとハム、チーズを重ねてフライパンで焼き、
ベシャメルソースをかけたものが「クロックムッシュ」で、
その上に目玉焼きを乗せたものが「クロックマダム」といいます。
1910年ごろにパリのカフェで生まれた軽食で、
「クロックcroque」は「カリっとした」、「ムッシュ」は「紳士」、
「マダム」は「淑女」という意味ですが、
なぜこう呼ばれるようになったのかは不明のようです。
これを聞いてもしかして、と思った方もいるかもしれませんが、
「コロッケ」croquetteも、このcroqueから派生してできた言葉なんですよ。
衣がカリっとしているので、こう呼ばれるようになったんですね。

私はたいてい間にトマトも挟んで焼き、仕上げにタイム、パセリ、ディルのミックスハーブと、
まろやかでおいしいゲランドの塩、「フルール・ド・セル」をかけます。
これで幸せな日曜日の朝ができあがりです。

「フルール・ド・セル」はfleur de sel(flower of salt)と書きます。
ブルターニュ半島南部産の海塩で、海水にふわりと最初に浮かぶ稀少な「塩の花」です。
普通の安い塩は1kg30円なのに対し、これは1kg1800円、
なんと60倍の値段なのですが、60倍おいしいんです!
フランスに来るまで塩は何でも大してかわらないと思っていましたが、これは違いました。
日本のAmazonなどでも購入できるので気になるかたは試してみてください。
最近はこの塩を色々な料理の仕上げにかけて楽しんでいます。
夫にも気づいてもらえるよう、黒いお皿を買って盛り付け、
わざと塩が見えるようにかけたんですが、最初の反応は
「お皿に白いゴミがいっぱいついてる」でした・・・チーン。

フランスにはおいしいものが沢山あり、
それだけで毎日ブログをかけそうですが、今日はこのへんで・・・!
次回をお楽しみに!

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ABOUTこの記事をかいた人

様々な国に滞在した経験があり、「伝わる英語」が何であるかをしっかりと理解しているRina先生。きめの細かい添削でありながら、モチベーションもしっかりと上げてくれる添削が大変人気で、生徒様から高い評価を受けている講師です。 座右の銘は"If you can imagine it, you can achieve it. If you can dream it, you can become it."