皆さん、こんにちは!エリカです。
いよいよ9月になりましたね。
本日は秋らしく、キノコの話をしたいと思います。
“One man’s trash is another man’s treasure.”
「ある人にとってのゴミは、別の人にとっては宝ものだ。」
このことわざを聞いたことはありますか?
日本語ではよく「捨てる神あれば拾う神あり」と言いますが、それと似たような感じのことわざですね。
今日はキノコの話をすると言いましたが、実はフィンランド人にとっての「ゴミ」はずっと、あの「マツタケ」でした。
フィンランドの森には昔から松茸が生えています。
しかし、独特の匂いもあるし、松茸に似た毒キノコもあるので、間違って毒キノコを食べないように、フィンランド人はつい最近まで松茸を食べなかったのです。
しかし、そんな状況がいっぺんに変わったのは、数年前に「松茸ブーム」が起きたからです。
見向きもされないあの茶色のキノコが、遠い国では高価で売買されていたなんて、誰も想像しませんでした。
しかし、松茸がアジアで高く評価されているレアなキノコだということが分かってから、松茸は一気に有名になり、北欧の松茸を日本に輸出する会社も設立されました。
しかし、松茸がいまやフィンランド人に広く愛されているかというと、そうでもありません。
珍重されている食用キノコといえば、焼きたてパンみたいな色のPorcini(ヤマドリタケ)と、黄色のChanterelle(アンズタケ)です。
松茸は味も匂いも独特なので、やっぱり慣れない人には刺激が強すぎるのかもしれませんね…。
ブルーチーズも(ヨーロッパでは)一般的に「美味しい」と言われますが、好き嫌いがはっきり分かれますよね。
ちょっと残念ですが、人々の意識とテイストが変わるには時間がかかるので、十年後には松茸も普通に食べられるようになるかもしれませんね。
日本語能力試験最難関のN1取得。幼い頃から日本文化に興味を持ち、日本語も日本人と見分けがつかないほど流ちょうに使いこなせるN1講師。座右の銘は「Challenge yourself!」
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