Hands-onってどんな時に使える表現?

こんにちは、羊の数が人口よりも多いニュージーランドに暮らすA.Mioです。

日常会話で使いけれど日本語に訳しにくい表現 1. give me a heads-up

FEでの課題点添削を日々する中で、‘ああ、この面白い表現は実際に本当によく使うな、’と思うものに出くわす事が多々あります。

先日は、ある課題の中で give me a heads-up ‛少し前もって予告する・知らせる‘ という言い回しをある課題の中で見かけました。これは日常の会話でよく耳にするのですが、実際に日本語にしにくい表現であるように思います。そのような表現はイディオムとしてそのまま暗記しても実際の場面でとっさに使いにくいので、使われる典型的なシチュエーションも含めて覚えると頭に入れやすいかもしれません。

give me a heads-upの例としては、以下の様なものがあります:

(例)Please give me a heads-up before you come over to my house.
(私の家に来る前に前もって教えてね)

 

日常会話で使いけれど日本語に訳しにくい表現 2. hands-on

実際の会話でよく耳にするけれど案外日本語にしにくい表現で似たようなものでは、hands-onという表現もあります。

辞書などでは‘実地の・実践の’と訳されていることがほとんどですが、そのままで覚えると実際の会話ではすぐに上手く使うことはなかなか難しい表現です。
日常会話でよくこの言い回しを聞く場面といえば、子育てに関しての場面がその1つに挙げられます。日本語ではここ10数年の間に‛イクメン’という表現が登場し定着(、したことを願っています!)してきたようですが、この場面では英語のhands-onも同じような感覚で用いられる表現です。

(例)My husband is a hands-on dad as he always wakes up when our baby cries during the nights, changes his nappies, and gives him a bath every night.
(私の旦那は赤ん坊が夜泣きをすれば起きるし、おむつを替えるし、毎晩赤ん坊をお風呂に入れてくれたりして、実務的なことをしてくれる父親だ。)

この例が表すように、子育ての場面でこの表現を用いると‛現状をきちんと把握して、実務をこなしてくれる・実際的な役割を果たしてくれる’といった意味を指しています。

別の例では、先日ニュージーランドから実家のあるイギリスに1年ほど帰国・滞在していた知人に‘イギリスでの生活はどうだった?’と聞くと、‛すごく楽な1年だったわ~’と、次のようなことを言っていました。

(例)My parents are hands-on grandparents because they look after my baby when I am at work.
(私の両親は私が仕事に出ている間、きちんと実際的なことをしてくれるような祖父母なのよ。)

このhands-onはもちろん子育ての場面のみならず、様々な場面でも用いられる表現です。仕事の場面でもよく使われることがあります。

(例)Internship is one of the ways to gain hands-on experience for a job.
(インターンシップは仕事の実務経験を積む一つの方法である)

この例では、日本語で言うところの本や学校から学んだ‘机上の理論’ではなく実際の仕事に関わる中で積まれる実践的な経験を指していますね。

 

ここニュージーランドも含む欧米社会では、大学などの新卒ですぐに夢の仕事に就く、というよりは実際の経験を通して、そこから学んだhands-on experienceが仕事に応募したり転職する時にとても重視される傾向にありますので、この表現を耳にすることも多いのかと思います。

では皆さんも、FEの課題で面白いな、と思う表現に出会った際には例文の中で覚えて、機会のある時にどんどん使ってみましょう!

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ABOUTこの記事をかいた人

日本だけでなく海外でも英語指導経験のある講師。大学卒業後一貫して言語指導に取り組んでおり、学習者の立場になり分かりやすく、親しみのある指導を心がけています。ニュージーランドで日本語指導経験もあり、教えるということに関してはまさしくプロ!