英語脳を鍛えよう!―現在完了形と現在完了形進行形の違いをマスターする

冠詞の特徴を知って英語力アップ
バイリンガルのネイティブ講師に日本語で教わるという究極の講座「英語脳養成講座」という英語上級者向けの半年間の特別な講座を開講しています。
ネイティブの先生からいわせると、日本人で英語を得意な方でも印象としては「いっていることはわかるし誤解もしないけど、やっぱこんなふうにはネイティブは言わないんだよな~」という英語になっているそうです。
たとえば、「日本語の主語をそのまま英語で主語にしてしまう」とか「英語ではあまり使わない受け身の文章を多用しすぎる」、「It is構文の使いすぎ」など。
「疑問詞の使い方が変」なのは非常に致命的で、「大阪についてどう思いますか?」は How do you think about Osaka? と英語にする人がほとんどですが変です。「~できますか?」をCanで「~はありますか?」をIs thereで「~しなければいけない、~するべき?」をshouldなどで安直に直訳していて本来の英単語の持つ意味ではなく、辞書に書いてある通り日本語の直訳していることで変な英語になってい
る・・・などがあげられます。
ネイティブ先生曰く日本人の英語が日本人英語っぽくなっているのはこのような点が大きく上げられのだそうです。
この講座は日本人の英語を本当にネイティブっぽい響きの英語にするにはどうするかを学ぶ講座なのですが、この講座は原則招待制になっているので、普通には受講いただけません。また招待をさせていただいたあと、英語力を見る審査があり、そこで合格した方だけが受講できる講座になっています。なのでそれほど受講できる方は多くありません。
なので、今月のニュースレターでは、英語脳養成講座で具体的にどんなことが教えられているのかをご紹介し、あなたの英語を見直すヒントにしていただきたいと考えています。
9月にも3期生となる40名を募集しました。今年中の開講はありませんが、興味のある方はフルーツフルイングリッシュからのご案内を見逃さないようにしてくださいね!
ここで扱う内容は高度なのですが、フルーツフルイングリッシュには英語レベルが高い方が非常に多いので、きっとお役に立てると考えています。今月のテーマは時制です。現在完了と現在完了進行形の違いをネイティブバイリンガル先生の直接の日本語で説明してもらいましょう!
BEFORE → I came to Canada two years ago, and since then I’ve lived in Vancouver.
AFTER → I decided to come to Canada two years ago to study English, and I’ve been living in Vancouver ever since.
【 解説 】
ポイント→ I’ve lived ? I’ve been living ?
今回の解説ポイントは、「それ以来カナダに住んでいる」の表現の仕方です。この方は現在完了形を使われましたが、私はそれを現在完了進行形に直しました。
現在完了形 《have[has] +過去分詞》
現在完了進行形 《have[has] been + 〜 ing》
念のため、基本を抑えておきましょう。
現在完了形には、いくつか意味の取り方がありますが、下の例文のように、過去に始まった起点から、現在までの「状態の継続」を表す意味もあります。
I have known her since she was a baby.(私は彼女を赤ん坊の頃から知っている。)
一方、現在完了進行形は、同じように動作の継続を表します。
過去に始まった動作がその時点から、現在まで続いていることを表します。現在完了形との違いは、多くの場合、未来のある点まで、その状態が続くだろうというニュアンスが込められていることです。
ア . I’ve lived in Vancouver ever since.
イ . I’ve been living in Vancouver ever since.
つまり、ア・イどちらの文章も、「それ以来カナダに住んでいる」の意味で間違いありません。
では、どうしてこの場合、現在完了進行形の方がより良いと判断したのかです。
現在完了形の”I’ve lived in Vancouver ever since” には、もうバンクーバーに骨を埋めるような感じに聞こえます。この言い方だと、誰かそこに、ず〜っと長い間暮らしていた(る)人の発言のような感じの聞こえ方があります。
一方、現在完了進行形の “I’ve been living in Vancouver ever since.” には、まぁ必ずしもそこで骨を埋めるような聞こえ方はしません。例えその場所に何年も住んでいたとしても、あなたは、そこが終の棲家だとは考えていないような雰囲気がある言い方になります。
現在完了進行形は、まだこれから続いていく段階の1つのステージだという印象があります。また、現在完了形に比べると、「継続中」のニュアンスが強いと考えるネイティブが一般的に多いといえると思います。
現在完了進行形には、
He has just left the office.(彼はオフィスをたった今出たところだ)
いくつかの意味があるうち、「状況・動作の完了」の意味もあります。
そもそも現在完了進行形には「継続中」の意味しかないんですから、それは当然ですよね。
なので、この2つを比べた場合、どうしても現在完了進行形の方が、「継続中」のニュアンスが強めであると感じるネイティブが多いのです。
また、現在完了進行形には、未来を意識させるニュアンスがあると説明しました。

ア . I’ve lived in Vancouver ever since.

イ . I’ve been living in Vancouver ever since.

ですので、未来を意識させない現在完了形には「人生のステージ、これ以上の展開はない=ここで永住」という潜在的意識を感じさせるのがの英文であり、未来を意識させ、「今はバンクーバーに住んでるけど、未来はどうかな?=未来は日本に帰るかもな、アメリカ行くかもな..」という展開を感じさせるため、あなたは、そこが終の棲家だとは考えていないような聞こえ方になるという説明に結びつくわけです。
ちょっとした違いで、この方がこの先、どうするのかを読み手に印象づけることがこの現在完了形と現在完了進行形を使い分けることで可能なのです。
これは、別の方の英作文から引用させていただきましたが、どうして、私がこれを現在完了進行形に直したかもうわかりますよね?
BEFORE→ I have studied English for about three years.
AFTER→  I have been studying English for about three years.
現在完了進行形を使って、「これからもきっと英語の勉強を続けていくんだろう」という”未来の継続“のニュアンスを醸し出したかったからです。そういう期待をこめての訂正です!(笑)
ちなみに、未来を感じさせると説明した現在完了進行形ですが、その未来がどれくらいの期間なのかは関係ありません。
It has been raining all afternoon.
午後ず〜っと雨が降っていた。(この後もまだ振りそうだな..の気持ち)
雨が1週間続くと思っているかもしれないし、夜には上がりそうだと思っているかもしれません。
この現在完了形と現在完了進行形の使い分けは、はっきり言ってかなりレベルの高いところです。どちらにも「継
続」の意味はありますので、あくまでも比較した場合の話です。あんまり心配しすぎないで下さいね!

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