みなさん、こんにちは!フルーツフルイングリッシュ講師のTakatoです。
アカデミックライティングに役に立つ情報をお届けするシリーズの最終回です。
前回は「アカデミックエッセイの書き方」を説明しました。
※前回の記事「【アカデミックライティングで役に立つ!】アカデミックライティングの基本:エッセイの書き方とコツ」を見逃した方はまずこちらからどうぞ!
アカデミックライティングのレポートは、大学や研究の場で用いられる形式的な文章の一つであり、特定のテーマについて論理的かつ客観的に考察を行なうための書式です。
本記事では、アカデミックレポートを初めて書く方に向けて、基本構成と書き方を説明しましょう。
アカデミックレポート①-Abstract(要旨)
Abstract(要旨)はレポート全体の要約で、研究の目的、方法、主要な結果、結論を簡潔に述べます。
通常150~250語程度で、読者が内容を把握できるようにします。
アカデミックレポート②-Introduction(導入)
テーマの背景や関連研究を示し、研究課題や仮説を明確にします。
オンライン学習に関するレポートを書く場合、以下のように、問題提起を行ないましょう。
例:
While the adoption of online learning has been expanding, its effectiveness remains underexplored.
(オンライン学習の普及が進む中、その効果は十分に検証されていません)
アカデミックレポート③-Method(方法)
研究手法を詳細に説明するセクションです。調査対象、データ収集方法、分析手法などを具体的に記述します。
例:
A survey was conducted with 500 university students.
(大学生500名にアンケート調査を実施しました)
アカデミックレポート④-Result(結果)
研究で得られたデータを主観を交えず報告します。表やグラフを使用して視覚的に伝えることも効果的です。
例:
Students with higher satisfaction levels also achieved better test results.
(満足度が高い学生ほど試験結果も良好でした)
アカデミックレポート⑤-Discussion(考察)
結果の解釈や意義を深掘りし、既存研究との関連性や研究の限界に触れます。
例:
While online learning enhances outcomes, face-to-face learning benefits must also be considered.
(オンライン学習は成果を向上させますが、対面学習の利点も考慮が必要です)
アカデミックレポート⑥-Conclusion(結論)
研究全体を簡潔にまとめ、今後の課題や提言を記述します。
アカデミックレポートの書き方-終わりに
いかがでしたか?
アカデミックレポートの各セクションで求められる役割を理解し、一貫性と論理性を持たせることで、説得力のあるレポートを作成しましょう。
私立高校で英語教師を務めた経験を持ち、2018年〜2019年にオーストラリアのシドニーのマッコーリー大学で応用言語学TESOL修士を取得した講師。日本語を英語に置き換える逐語訳ではなく、どうすれば英語として自然なのか、適切なのかをしっかりと指導できるところが人気です!アカデミックライティングについても知識が豊富です。
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