みなさん、こんにちは!フルーツフルイングリッシュ講師のTakatoです。
シリーズでアカデミックライティングに役に立つ情報をお届けしています!
前回は「文献レビューの書き方」を説明しました。
※前回の記事「【アカデミックライティングで役に立つ!】文献レビューの重要性とコツ」を見逃した方はまずこちらからどうぞ!
アカデミックライティングは、留学や研究の場で重要なスキルです。その中でもエッセイは、自分の考えを論理的に伝える手段として頻繁に求められます。
今回は、エッセイの基本的な構成や書き方のポイントについて紹介しましょう。
エッセイの構成:イントロダクション、ボディ、結論
エッセイは大きく3つの部分で構成されます。
イントロダクション(Introduction)
エッセイの冒頭でテーマや問題提起を行い、主張(Thesis Statement)を提示します。
例:「大学のリサーチスキルがキャリアにどう貢献するかを論じます」といった具体的な主張を示します。
ボディ(Body)
エッセイの中心部分で、主張を支える具体例や証拠を示します。各段落で異なるサブトピックを取り上げ、トピックセンテンスで段落の主題を明確にします。
たとえば、リサーチスキルの必要性を論じるなら、データや研究結果を根拠にすると効果的です。
結論(Conclusion)
結論では、主張を再確認し、議論をまとめます。
新しい情報は加えず、エッセイ全体の内容を振り返り、主張の意義を簡潔に述べます。
アカデミックライティングのポイント
効果的なアカデミックエッセイを書くには、以下のポイントを意識することが重要です。
客観性と中立性の保持
「I think」などの主観的表現は避け、データや客観的な証拠に基づいて論じます。また、反対意見に触れることで、視点の広さと論理的な公平性を示します。
引用と出典の明示
学術的な信頼性を高めるため、他者の研究やデータを使用する際は適切に引用し、参照リストを明示します。
APAやMLAなどのスタイルに従うとよいでしょう。
論理の一貫性
段落間の流れを意識し、各段落が全体の主張を支えているか確認します。トランジション(つなぎ言葉)を活用し、論の展開がスムーズになるよう工夫します。
見直しと校正
エッセイを書き終えたら、見直しと校正を行ないましょう。
論旨や内容を見直し、不要な情報を削除したり論証を強化したりします。その後、文法やスペルミスをチェックし、第三者に読んでもらうとより客観的な改善が可能です。
終わりに
アカデミックエッセイは、イントロダクション、ボディ、結論の3部構成が基本で、論理的な主張と客観性が求められます。
客観性の保持や論理の一貫性、そして見直しが高品質なエッセイ作成には欠かせません。
正しい書き方を身につけて、思考力や論理的表現力をアピールしたエッセイに仕上げましょう。
私立高校で英語教師を務めた経験を持ち、2018年〜2019年にオーストラリアのシドニーのマッコーリー大学で応用言語学TESOL修士を取得した講師。日本語を英語に置き換える逐語訳ではなく、どうすれば英語として自然なのか、適切なのかをしっかりと指導できるところが人気です!アカデミックライティングについても知識が豊富です。
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