みなさん、こんにちは!
みなさんは、「アカデミックライティング」が何か知っていますか?
大学で英語でレポートを書く方や、研究職に携わって間もない方にとっては、聞き慣れない言葉でしょう。
今回は「アカデミックライティングとは何か」と「アカデミックライティングで注意すべきポイント」を順番に説明しましょう。
英語におけるアカデミックライティングとは?
アカデミックライティングとは、大学のレポートや研究論文など、学術的な文書を書く際に必要なスキルや技術のこと。英語を母国語としない学生や研究者にとって特に重要です。
あるテーマに対して、調査やデータを収集して判明した結果や考察を述べたり、主張内容を過去の論文やデータで裏づけながら説明したりする書き方があります。
アカデミックライティングで欠かせないポイント
アカデミックライティングには、重要なポイントが主に3つあります。
1. 正確な書き言葉
アカデミックライティングでは、正確な書き言葉で書くことが求められます。科学論文では、専門用語やテクニカルな表現を適切に使用することが重要です。話し言葉であるような、短縮形(can’t, don’t など)や、省略(uniなど)は避ける傾向にあります。
また、適切な時制や文法を使って情報を伝えることも大切。特に時制は、普遍的な事実や現在まさに主張している事柄は現在時制で、過去の研究や実験などで実践したことについて述べる際は過去時制で表すのがポイントです。
2.客観性の重視
アカデミックライティングでは、客観性が重視されます。感情や主観的な意見よりも客観的な視点から情報を提供することが求められます。
よって見解を述べる際に、主観的に見える第1人称「I」は避ける傾向にあります。自分の考えであることが前提であるため、「I think」「In my opinion」などとわざわざ述べることはしません。どうしても「I」を使う時は、実験などで実際に行なった行動について言及するときに限ります。
3. 適切な引用
他の研究や情報源からの引用を行なう際には、適切な引用方法や参考文献リストの作成が重要です。コピペはもちろん、他者の考えをあたかも自らの見解のように述べたり、引用した内容を曲解してまとめたりすると、停学や学会誌投稿の資格停止などの厳しいペナルティが下されます。
これらをふまえて、アカデミックライティングを行なうことで、より高品質な学術的な文書を作成することができます。
終わりに
英語のアカデミックライティングのポイントを理解し、実践することで、より高い成績や学術的な成果を達成できます。効果的に文章を書くことが、専門知識の共有や、議論を促進し、将来の研究者や学生が自らの考えを明確に表現する手助けとなるのです。
私立高校で英語教師を務めた経験を持ち、2018年〜2019年にオーストラリアのシドニーのマッコーリー大学で応用言語学TESOL修士を取得した講師。日本語を英語に置き換える逐語訳ではなく、どうすれば英語として自然なのか、適切なのかをしっかりと指導できるところが人気です!アカデミックライティングについても知識が豊富です。
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