【役に立つビジネス英語学習】「やっぱり人だね。」戦略について(7)

【役に立つビジネス英語学習】「やっぱり人だね。」戦略について(7)

皆さん、こんにちは。講師のShinichiです。

今回は前回に引き続きビジネス上の「戦略」について語っていきます。

テーマは組織戦略です。

前回の記事「【役に立つビジネス英語学習】「やっぱり人だね。」戦略について(6)」を見逃した方はまずこちらからどうぞ。

さて、前回に引き続き、組織戦略・人材活性化として4つを考えています。下記のうち、1,2, 3を説明したので、今回は、4. Organisational Culture and Change Managementについてです。

1. Organisational Design(←前回)
2. Organisational Effectiveness
3. Learning Curb and Talent Management 
4. Organisational Culture and Change Management (←今回はココ!)

Organisational CultureとChange Managementとは?

今回の話題のOrganisational CultureとChange Managementは、「組織の文化を変えてしまう、または組織行動を変える管理」ということですから、組織の構成員の考え方、気持ちの持ち方、習慣自体を変える話です。

軍隊ではないですから、組織の一般職員が言われたことをそのまま実行するa top-down wayという旧式の組織管理手法は現代には通用しません。現代の新しい変革は、自ら考え、自らを律して時にはみずから解き放つことが必要とされる時代です。そして、同一ではなく、多様性と個性があり、組織としてはその多様性が、一色ではなく違った多くの色が上手く組み合わされたデザインの組織がより活力を生み出すトレンドの時代です。

今回は、現代から遡り日本の明治から昭和の時代に豊かな国家樹立を目指した国家政策を題材に組織文化とその変革を元に「組織管理」について考えていきましょう。

〈用語の解説〉

top-down:  [形容詞]「上意下達の」〜組織の役員や上級管理職の者が決定を下し、組織の下位の者にその決定に基づく実行を命令する組織管理手法を示す形容詞。
(例) a top-down management system「上意下達体制」

 

Organisational Culture and Change Management Case Study in Japan’s History

明治時代の政府は「富国強兵」政策を掲げ、経済と軍事の指導者にこれを徹するように呼びかけ、指導者らはそれぞれ会社や軍隊に昇進や勲章制度などで人々の意識を変えてきた時代がありました。おそらく英語でいうと以下の通りです:
The Meiji government gave the most valuable slogan, “The richest economy and the strongest military force,” to the organisational leaders, businessmen and military officers, envisaging the state of the most developed nation in the era.

指導者には圧倒的な組織を支配する権限がありました:Organisational leaders in the era had absolute authority over ordinary staff and soldiers.

〈用語の解説〉

slogan: [可算名詞] 定義「わかりやすく短い言葉。関連者らに大きな影響をあたえる考え。」〜ビジネスではマーケティングで効果的に使われることが多い。

envisage: [他動詞]定義「何か良いことが起きると想像する、または期待する」formal表現。これは英国英語で、米国ではenvisionを他動詞で使います。

authority: [不可算名詞] 定義「(1)法や組織の規約などに基づく権限、または支配権、(2)公的な権限を持つ者や組織、決断や他者への指示ができる」

 

この「富国強兵」の考えは、この時代の中で組織に刷り込まれて、一つのOrganizational cultureが確立しました。しかし、太平洋戦争での敗北により、Change managementを進めるべくCultural changeへの舵を切りました。

昭和はご存知の通り「経済成長と平和」の時代です。工業を中心に高度成長を実行してついに米国に次ぐ第二の経済大国にのしあがりました。英語でいうと:

Japanese business people and large company’s top and middle managements adopted organisational change approach. They tried to boost workers’ morale and provided stable basic salaries for them, by giving them chances to be promoted once they worked very hard and made a high performance.

〈用語の解説〉

morale: [不可算名詞]「困難にも立ち向かえる)士気」
promote: [他動詞]「(職位が)昇進する」〜この意味でpromoteを使う場合にはほぼ受動態で使います。

Organisational Culture and Change Management in Future

さて、21世紀は、人や考え方の多様性と想像性の時代です。現在の日本にはそのようなchange managementへの意識やそれに見合ったsloganはあるでしょうか?

以上は、日本の歴史を題材に、organizational cultureとchange managementを論じました。

しかしながら、個々の企業にも、個々の現場にもこれらはあてはまります。変革にはリーダーシップが必ず必要です。これには人々の考え方や意識を変えるには時間がかかりますが大きな成果を産むことが可能になるのは、上に論じた通りです。

 

次回もお楽しみに。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

2004-2006年に米国資産評価会社ニューヨーク本社付け日本地域プロジェクトの翻訳専任担当で日英翻訳デビューしました。現在に至るまで翻訳に関わりながら、経営コンサルタント・事業管理など実務を経験しています。英国大学・大学院で、英語基礎コースを経て経営学修士と金融投資スペシャリズムの取得まで、エディンバラ市に3年在住していたことがあります。多国籍企業の役員からバイオ科学者、企業家、大学長、環境保護活動家など様々な外国籍友人がおります。