こんにちは。講師のKazueです。
最近、生徒さんとのやり取りのなかで「おや?もしかしたら皆さん品詞を意識していないかな?」と感じる出来事が続きました。
皆さんは複数の講座やテキストを学習していらっしゃるので知識はとても豊富だと思います。会話や作文の際にどの用語を使おうか?と悩まれることも多いかと思います。
用語選択の際は、基本的な品詞の違いについて再確認してみると悩みが減るかもしれません。
フルコース速習セミナーでの出来事
とてもinteractiveなセミナーで、講師の私が一方的に説明するのではなく、参加者の皆さんが積極的にコメントや質問をしてくださるので、毎回あっという間です。先日は前置詞について受講生の皆さんと2時間ほどじっくり復習しました。
そのセミナーの最後に、ある生徒さんが「prior to~はpriorだけでも使えますか?」という質問をしてくださいました。
うむむ。。。
みなさんだったら、どう答えますか?
品詞が違います!
そうです。“prior to” は前置詞ですが、“prior”は形容詞ですね。意味が似ているので混同しがちですが、品詞が違うので使い方が違います。
たとえば、「この建物に入るには事前の許可が必要ですよ」という内容を伝えたい場合を見てみましょう。
“prior to”を使って
“Permission is required prior to entering this building.”
と言えますが、
“prior”を使って
“Prior permission is required to enter this building.”
とも言えますね。
The に惑わされないで
その数日後、別の生徒さんと位置を表す前置詞の復習をする機会がありました。
皆さんご存じかと思いますが、建物あるいは箱の中の前方/後方を表す場合は、in the front of/in the back ofですね。
翻って、建物あるいは箱の外の前方/後方を表す場合は、in front of/in back ofとtheが付きませんね。
つまり、限定されている場合は”the”が付くと考えれば覚えやすいでね、と生徒さんにご説明したところ「でも、建物の前面を英語で言う時にはtheが付きますよね?」という質問をいただきました。
うむむ。。。
皆さんだったら、どう答えますか?
そう!品詞が違います!
「建物の前面」(the front of the building)という場合、「前面」(the front)は名詞です!
上述の前置詞”in the front of”と似ているのでややこしいのですが、品詞が違うと考えればわかりやすいかなと思います。
いかがでしたか?
今回は以上です。お役に立てば幸いです。
※Kazue先生の前回の記事「【役に立つ英語学習】ん?と思った現在完了~オチがないと違和感」を見逃した方はこちらからどうぞ!
Fruitful EnglishのSummitコースを担当しているKazueです。高校・大学と第一外国語はフランス語でしたが、卒業後にフランスの銀行のディーリングルームに配属されたためスパルタで英語を磨きました。その後はシンガポールで中国語を学び、米系金融、米系ITポータル等でプロジェクト管理を担当しました。開発援助にも興味があったため、開発援助機関や日本政府のプロジェクトに関わり、エチオピアやロシアでPJ管理の仕事をしました。仕事で訪れた各国での興味深い出来事の他に、最新のコーチング手法についても、折に触れてブログでご紹介できればと思います。趣味はZumba。ダックスフンドが大好きで3頭の世話に追われています。
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