みなさん、こんにちは、Kenです。
今回は、specという語根(パーツ)から考えてみましょう。
多くの単語に含まれている語根なので気に留めて見たことのある方も多いのではないでしょうか。
【spec = 見る】
specという語根は、「見る」という意味を表します。例えば、このような単語に見られます。
expect: ex “外に向かって”, spect “見る” = 「期待する」
inspect: in “中に、中へ”, spect “見る” = 「調べる」「調査する」
prospect: pro “前もって”, spect “見る” = 「見込み」「見通し」
perspective: per “〜を通して”, spect “見る”, ive “ことができる” =「観点」「見方」「考え方」
このようなよく見る単語にも含まれています。
また、ちょっと使用頻度の低い(=難しめ)の単語であればこのようなのもあります。
introspect: intro “中に向かって” spect “見る” = 「内省する」
retrospective: retro “後ろに向かって” spect “見る” = 「懐古的な」「レトロな」
*ちなみに retrospectという単語は存在するものの動詞としては使わず、もっぱら、
in retrospect「思い起こせば」
というフレーズで使います。
【specialにも実はspecが潜んでいる】
specというアルファベットの並びを見て、ピンときた方はするどい!
そうなんです、実は specialという単語にも実はspecが含まれているのです。見た目からは明らかなのですが意味としては関連が見えづらいですけどね。
specという語根がspecialになった経路を考えるには、まずはspecies「種(しゅ)」という単語を見る必要があります。
species:
もちろんこの単語の中にもspecという語根が含まれています。
“見る” → “見た目” → “分類” → “種類” のように意味が発展していきました。
そして “種類に夜特有の” という意味で special が使われるようになりました。
specialは「特別な」という意味ですがspeciesが元となっているのですね。
すでに知っている単語でも成り立ちを考えて見るとよりイメージがつかみやすくなるのではないでしょうか。
【参考にしたサイト】
Online Etymology Dictionary
【参考にした書籍】
『ジーニアス英和(第5版)』
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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