こんにちは。英語コーチのKazueです。
ホワイトハウスのサイト
今年も例年通りアメリカ一般教書演説がありましたね。
皆さんTVやネットのニュースでご覧になったかと思います。動画でも見られますが、ホワイトハウスのウェブサイトに原稿が掲載されています。以下にリンクを貼りますね。
今回はみなさんと一緒に少し読んでみたいと思います。
英語での呼称
まず、リンクをクリックすると、“Remarks of President Joe Biden”とあります。
ここで”Remarks”とは「発言・所信表明」を意味します。“President Joe Biden”ですが、”Presiden”は”Mr.”や”Dr.”のように敬称なのでTheは不要です。
“State of the Union Address”は日本語では「一般教書演説」と訳される固有名詞です。
次に、“as Prepared for Delivery”とありますね。この”delivery”は「配信」を意味し、文章全体では「演説原稿」を意味します。
実際の演説では大統領のアドリブや、野次に対する反論等の発言があるので、かならずしもこの原稿にそって発言が進んでいるわけではありません。
「一般教書演説」を読んでみましょう!
さて、今年(2023)の一般教書演説ですが、PDFにすると36ページもありなかなか読みごたえがありますが、一般国民向けの演説ですので決して難しくはありません。
実際、私のSummitの生徒さんたちは全員が全文をご自分自身で読み通しています。
頻出単語から傾向を読む
読む際のヒントなのですが、まずは演説に頻出している単語に注目することをお勧めします。
例えば、“insulin”、”education”、”cancer”という単語が何回繰り返されているか見てみましょう。
それぞれ5回、3回、13回です。しかも3回しか言及していない”education”は経済競争力と関連付けて言及されています。
Cancerは13回も
翻って、”insulin”や”cancer”がそれぞれ5回、13回言及されていることを考えると、バイデン政権が国民の医療、特にがん疾患への恐れに敏感になっていることが推察されます。また、さらに考えを進めると今後はバイオ・ファーマへの投資が加速するのかな?とも読めます。
上記はあくまでも一例ですが、一般教書演説からは、日本ではあまり報道されない、現在のアメリカ、ひいては世界の動向をなんとなく感じることができます。
ぜひ読んでみてくださいね。
Fruitful EnglishのSummitコースを担当しているKazueです。高校・大学と第一外国語はフランス語でしたが、卒業後にフランスの銀行のディーリングルームに配属されたためスパルタで英語を磨きました。その後はシンガポールで中国語を学び、米系金融、米系ITポータル等でプロジェクト管理を担当しました。開発援助にも興味があったため、開発援助機関や日本政府のプロジェクトに関わり、エチオピアやロシアでPJ管理の仕事をしました。仕事で訪れた各国での興味深い出来事の他に、最新のコーチング手法についても、折に触れてブログでご紹介できればと思います。趣味はZumba。ダックスフンドが大好きで3頭の世話に追われています。
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