こんにちは。講師のAtsukoです。
間違いやすい単語のセットってありますよね。
今回お話しする “rise” と “raise” もその一つではないですか?
では、この二つの単語の意味をまず確認しましょう。
ところで皆さんは、辞書を使う際に、例文も読んでいますか?
もしも、そうでなければ、ぜひ例文を幾つか読むことを実践してみて下さいね。これは、私がアメリカのESLに通っていた時に、現地の先生に何度も言われたことで、今でも私が忘れないアドバイスの一つです。
“The sun rises in the east”
“rise” という単語を調べると、
自動詞 〈太陽・月・星が〉(地平線上に)昇る,出る
という解説があり、その後に、“The sun rises in the east.” 「太陽は東から昇る」という例文があります。
ぜひ、ここまで読んで欲しいのです!
というのは、例文は、その単語の典型的な使い方を紹介しているものが多く、この“rise” の使い方の分かりやすい例文が、この一文なのです。
この一文を読むと、
“rise” = 何かが登る、下から上へ動く
というイメージが湧きませんか?
“Raise your hand”
では、次に “raise” を調べてみましょう。“raise” には色々な意味がありますが、最も分かりやすい訳は、
他動詞 〈物・体の一部〉を持ち上げる、上げる
となります。
この例文としては、“If you have any questions, raise your hand.” という一文があります。
「質問があれば、手を挙げて下さい。」ということで、日本語でも頻繁に使われる表現ですね。
この例文から、
“raise” = 何かを高く持ち上げる
のイメージが湧きますよね。
使い分けが難しい単語は、例文とセットで覚えよう
辞書の例文は、簡潔なものが多いので、複数ある中から、自分が一番使いそうな、または分かりやすい例文を一つだけでも覚えると、その後の使い分けに役立つことが多いのです。
The sun rises in the east.
Raise your hand.
“rise” は自動詞なので、sunが勝手に東から昇る、“raise” は他動詞なので、手を上に上げる。このイメージ、きっと、“rise vs. raise” の使い分けに役に立ちます。
では、ここでテスト!
1.株価が上がる
2.利率を引き上げる
riseとraise、どちらを使いますか?
1. The stock price rose.
2. The interest rate was raised.
株価は意図的に上げられるというよりは、何らかの要因で上がったり下がったりするものなので、riseを使うことが多いですね。それに対し、利率は、政府や銀行の意向で動くので、raiseが自然です。
さあ、これで、riseとraiseの違い、覚えましたよね?
海外で学び、アメリカでの生活が20年以上。英語力はネイティブレベル。アメリカの公認会計士として15年以上働いた経験があり、豊富な実務経験を活かしたビジネスライティングの指導には定評がある。お客様評価も高く人気のある先生。
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