みなさん、こんにちは!インストラクターのNaokoです。
おさらい
前回、英語で何かを説明する時には、
まず“A is B.”という形でシンプルに概要を述べてから詳細を付け加えると良い、という話をしました。
※前回の記事「【3分で役立つ医療英語!】「生涯型電子カルテ」とは」を見逃した方はこちらからどうぞ!
今回は、最近製造販売承認を取得したアルツハイマー病の検査試薬についての文で確認してみましょう。
The Japan Times の記事
2022年12月22日に、医療機器大手のシスメックスは「アルツハイマー病」の兆候を検出する血液検査キットについて、厚生労働省から製造販売の承認を得たと発表しました。
当日のThe Japan Timesでは下記のように掲載されています。
Japan has approved one of the world’s first blood test kits to detect signs of Alzheimer’s disease, paving way for a simpler and speedier diagnosis of the ailment for which a therapy is on the horizon.
まずは、シンプルにしてみよう
“A is B.”という形にする
まず上記の文を、“A is B.”という形にしてみましょう。
「何が」にあたる“A”の部分に来るのは、つまり「主語」ということです。
一文の中に“A is B.”が複数含まれていることがありますが、その文の中で一番中心的な働きをしている“A is B.”を見つけてください。
この文では
“Japan”がそれにあたります。
では次に“is”にあたる部分はどこでしょう。つまり「はたらき」や「行動」といった「動き」を表す語、動詞を探します。
そう、“has approved”ですね。
最後に“B”にあたる語/句はどうでしょうか。
正確に言えば“one of the world’s first blood test kits”、シンプルに言えば
“blood test kit”となります。
つなげると、
Japan has approved one of the world’s first blood test kits.
これがこの一文の「骨」になるシンプルな文です。
文章の「骨」の部分に詳細を加えていく
ここに詳細な情報を加えて行くのです。
例文では何の為の試薬なのかという「目的」を述べています。
to不定詞を使って「~をするために」という「目的」を表せますから、
「アルツハイマー病の兆候を検出するために」
という部分である
“to detect signs of Alzheimer’s disease”
を加えているわけです。
「to+動詞+目的語」という形になっていますね。
例文では、他にも分詞構文や関係代名詞で、さらに情報を加えています。
この続きはまた次回取り上げます。
今日のポイント
情報を加える方法の一つにto不定詞があり、「to+動詞+目的語」で「(目的語に対して)~をするために」という「目的」の意味を表すことができます。
海外で暮らし始めた時はほとんど英語を話せませんでしたが、最初の3ヶ月間、朝起きてから寝るまで(家族が言うには夜も英語で寝言を言うくらい)どっぷりと英語に浸かって勉強しまくり、英語力の基礎を培った講師です。
座右の銘は「All you need is love. But a little chocolate now and then doesn’t hurt.(Charles M. Schulz)」
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