みなさん、こんにちは
〜はじめに〜
英語学習中級者の皆さんにお勧めしたい勉強法は、生の英語に触れる、英語記事を読むこと。
英語記事を読むことは、英語の表現を学習できるだけではなく、内容を自身の英語学習に活かすことができますので、ぜひ活用してほしい勉強法です。
そんな勉強を始めたい方へ、シリーズで英語記事をご紹介しています。
今回は、前回の、「子供と大人、どちが優れた英語学習者なのでしょうか。」という英語記事の続きです。
前回号に引き続き、記事を一緒に読んでいきましょう。
※前回の記事「【英語学習のコツ!中級者向け】英語記事を読もう!④」を見逃した方はこちらからどうぞ!
早速英語記事を読んでいきましょう!
(引用元) https://sites.psu.edu/bilingualismmatters/children-vs-adults-who-wins-the-second-language-acquisition-match/ by Katherine Kerschen and Juliana Cruz Martínez
英語学習素材として重要(自分の英語に取り込みたい表現)な箇所を太字にしています。
タイトル:Children vs. Adults – Who Wins the Second Language Acquisition Match?
子ども vs 大人 – 第二言語習得の勝負はどちらが勝つのか?
Grammar.
Grammar refers to the sets of rules that tell us how to put words together in a sentence. Many studies have found an advantage for kids in this domain, just like for phonology. People who start learning a second language before puberty are more likely to achieve native-like grammatical proficiency.
The adults seem to be on the ropes! However, they come back swinging when we focus on second language learning in the classroom instead of via immersion.
In this context, adults learn grammar just as well as children, and they even learn faster. Looks like Round 3 is a tie!
文法
文法とは、単語をどのように組み合わせて文章を作るかを示す一連のルールのことを指します。多くの研究が、音韻論と同様に、この分野でも子供の方が有利であることを発見しています。
大人たちはロープ際に追い詰められたか!思春期前に第二言語の学習を開始した人は、ネイティブ並みの文法能力を獲得する可能性が高いのです。しかし、イマージョン教育ではなく、教室での第二言語学習に焦点を当てると、大人たちは再び揺さぶりをかけてくる。
この場合、大人も子供と同じように文法を学び、その上、より速く習得することができる。ラウンド3は引き分けのようですね!
(解説)文法学習でも、やはり子供の学習者は、はやく学習を始めた方が有利なようですね。一方の大人は、教室で習う文法を一発で習得することができます。それぞれ強みがあるようですね。
Vocabulary.
Kids come out swinging in this round with one obvious advantage: the earlier you begin learning a second language, the more time you have to accumulate knowledge of words through reading and listening.
However, research has shown that adult learners can also achieve vocabulary knowledge that is similar to native speakers, especially if they have a lot of contact with native speakers of their second language.
Children seem to be better at implicitly learning subtle patterns about which words can be used together in certain contexts, but adults can recall more vocabulary words than children after a short amount of instruction in the second language. Another tie!
語彙力。
このラウンドでは子供が明らかにアドバンテージを持って揺さぶりをかけてきます。第二言語の学習開始時期が早ければ早いほど、読書やリスニングを通じて単語 の知識を蓄積する時間が増えるからです。
しかし、大人の学習者でも、特に第二言語のネイティブスピーカーと多く接していれば、ネイティブスピーカーに近い語彙力を身につけることができることが研究により示されています。
子どもの方が、特定の文脈でどの単語が一緒に使われるかといった微妙なパターンを暗黙的に学ぶことが得意なようですが、大人の方が第二言語を少し教えただけで子どもより多くの語彙を思い出すことができます。
(解説)come out swinging など、ボクシングのラウンドに例えた表現が多く使われています。また、the 比較級SV〜 …すればするほど が使われています。語彙力勝負も引き分けのようです。
文法同様に、大人の学習者は「学んだ内容をすぐに運用することができる」ことがアドバンテージのようですね。
ポイントは、「ネイティブと多く接すること」です。必ずしも英会話などのスピーキング練習だけを指しているのではありません。ネイティブの書き下ろした英文をたくさん読む、ネイティブにライティングを見てもらい、語彙や文法の使い方を教えてもらうことも大変有効と考えられます。
〜まとめ〜
文法力、語彙力の2ラウンド勝負は、またも引き分けになりました!
最近、「英語は早くから始めた方が良い」、「子どものうちから英語を!」と言う風潮はありますが、決して大人の学習者でも遅すぎることはなく、大人はむしろその記憶力や論理理解力という強みを活かした「大人の英語力」を身につけられそうです。
短期的に文法や語彙をマスターすることができる大人の学習者と、長期でネイティブ並みに自然な英語力を身につけやすい子どもの学習者、勝負の続きは最終号に続きます!
地方の公立小~高校で普通に学び、必死の受験勉強の結果、英語が苦手な大学生になる。自分のように英語が苦手な生徒を助けたいという一心で、英語講師を目指す。1年間、英語の臨時講師をしながら資金を貯め、渡米。米国大学院にてTESL(英語教授法)を取得。2年間の留学を経て、地元で英語講師として18年間、中高大学生を中心に英語を指導中。英検1級、TOEIC最高点980 海外留学サポート、英語ディベート、英検・TOEICなどの資格取得のための指導も行っている。
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