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インストラクターの H.Yoko です。
前回
【ずっと正しいと思ってた!】ありそうでない構成#4-この英文構成、ネイティブは絶対に使いません!happen&occur ①(※見逃した方はこちらからどうぞ!)→
にて、時折見かける勘違いとしてご紹介しましたが、ここでも前回に引き続き、happen と occur について少しお話しをさせていただこうと考えております。
前回は happen や occur の「受け身は不自然ですよ」、ということをお伝えしましたが、実際に Google などで検索をすると、受け身も結構ヒットします。
検索してたくさんヒットするんだから正しいよね?
正しいこともありますが、絶対なのでしょうか?当たり前ですが、私たち日本人が英語で何かしらアップしている可能性もありますし、世界的に見ても英語話者は多いとはいえ、ネイティブであるとは限りません。つまり、検索してヒットするということは
英語ネイティブ以外の文章にもヒットしている~
ということになります。
検索して多くヒットすると安心感を覚えてしまうかもしれませんが、少々リスキーです。当然ながら、英語ネイティブであれば誰でも良い、ということでもありませんが、信頼性は高まりますし、ある程度期待もできます。
検索に頼りたい時は?
それでもやはり検索して確信したい、自分が間違っていないことを確認しておきたい、ということはあると思いますが、その場合はできるだけ数サイトで構いませんので、いくつかサイトを開いて、どのような人物が書いた文章なのか?こちらを明確にしておくと良いです。
もしも中国出身、アメリカ在住の大学生だったら?1年かけてあちこち旅をしているイタリアの方だったら?100パーセント信用しても良いのか、悩ましいところです。
では、ドバイ在住だけれども、イギリス出身で記者をしている人であればどうでしょうか?ブラジル出身、ブラジル在住だけれども、ご両親が英語圏出身(ネイティブ)で、インターナショナルスクールに通っている方であればどうでしょうか?信頼度は高まります。
時折耳にする紛らわしい説明
頻繁ではありませんが、以下のような説明を目にすることがあります。
明らかに受け身の場合は
be happened
be occurred
とし、いずれにせよ必ず原因や理由を明確にするようにしましょう「そうすれば使っても良いです」とハッキリと述べている参考書などがありますが、こちらは正直なところ「うーん…」です。
例えば
-The tsunami was occurred by the earthquake.
地震により、津波が起こった。
(=地震によって→ 津波が起こされた
-The fire was happened by smoking in bed.
寝ながら喫煙をしていて、火事が起こった。
(=寝たばこによって→ 火事が起こされた
このように表現しても良い、と明記していることがありますが、こちらも間違いですし、ネイティブが日常的に使っているとは思えません。
明らかに人工的、つまり、誰かの手によって作られた”発生”であれば、受け身は十分にあり得ますが、まずは happen や occur をとにかく受動態で表現しないことを念頭に使用する習慣をつけてみてください。
今まで何度も受け身にしてしまった、恥ずかしい…
というお気持ちになっている方はいらっしゃるかもしれませんが、そんなことを気にしていたら英語はついて来てくれませんので、キレイさっぱり忘れて「知ることができて良かった!」「間違えてナンボ!」というお気持ちで前進していってください。
7年の海外経験の後、日本で英語講師としての長年の経歴があるベテラン講師です。当社内にファンも多く人気講師の一人です。
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