【ビジネス英文メール】日本語と全く違う!「以下」「以上」の英語表現

【ビジネス英文メール】日本語と全く違う!「以下」「以上」の英語表現

日本語で普段何気なく使っている言葉も、いざ英文メールで書かなくてはいけない時など英語表現に困ったことはありませんか?

仕事で販売や購買担当として働いている場合、数字を扱う場面が多くあるという方もいらっしゃるでしょう。日本語でのやり取りでも「~以下、以上」と表現することは多々ありますが、あなたは同様の表現を英語で正しく伝えられていますか?

今回の記事では、ビジネスシーンではもちろんのこと、日常生活の中で年齢についてのやり取りなどにも重宝する「以下」「以上」の英語での正しい表現の仕方について分かりやすく解説していきます。

この「以下」「以上」の英語表現は、基本的には日本語と全く違うため、知らないと正しく表現することができません。

ぜひあなたも参考にしてみてくださいね。

 

注意!英語で「20歳以上」は20歳をその範囲に含まない!

日本語で「20歳以上」と表現した場合、基準値になっている20歳をその範囲に含みますよね。

しかし、英語で「older than 20」と表現した場合は同じく基準値である20歳はその範囲に含みません。日本語で言い換えるとこれは「21歳以上」の範囲を示すことになります。

この時点で「ややこしいなぁ」と感じている方がほとんどだと思いますが、英語表現内で使われている比較級の概念に立ち戻ると分かりやすいですよね。「older than 20」は厳密に訳すと「20より歳を取った」となるので、日本語でも厳密に言うと「20歳は含まれない」という意味になります。

基本的にこの概念がしっかり理解できていないと、英語で「以下」「以上」と表現されている範囲がどこまでなのかが正確に掴めません。

何度も頭の中で整理してみましょう。

 

英語で「~歳以下」「~歳以上」を表現する場合はどうする?

英語で「~歳以下」「~歳以上」を上手く表現する場合、

20歳以上」は、20(years old) and over20 and older」、20  or more

20歳以下」は20 and under」、「20 or underとなります。

気をつけてほしいのが「20歳以下」の表現。「20 and younger」は、文法的には間違ってはいませんが不自然な表現となります。ネイティブは、「20歳以下」と表現する際「20 and under」とは言いますが、「20 and younger」とは言いません。

上記の表記の形を見ても分かる通り、英語では「20歳と(または)それ以上」、「20歳と(または)それ以下」というように基準値(ここでは20)を含むことをより明確に表現しています。この形こそが日本語で言うところの「以下」、「以上」と同じ範囲を示すものです。

但し、年齢を表す場合はちょっと特質で、「over 20」 と表された場合は、20歳以上とされることもあります。なぜなら、20歳になっていれば厳密にいえば、20歳と1日から364日は、20歳の誕生日を超えている=over 20となるからです。

 

at least」や「no more than」も活用できる

英語で「以下」、「以上」を表現する際、実は「少なくとも」という意味の「at least」や「~に満たない、~未満の」の意味を表す「no more than」を活用することもできます。

例えば、

「私達は自社カンファレンスに少なくとも5つの会社を招待する予定です」は、We will invite at least 5 companies to attend our conference.

と表現できます。「少なくとも5つの会社」とはすなわち、「5社以上」と同じ意味になることが分かりますよね。

同様に、

「私達は当初は5社未満に絞るつもりです」という表現は、We will focus on no more than 5 companies at first.

と表現できます。no more than 5 companiesの部分は「5社未満」に当たります。

 

このように、英語で「以下」、「以上」と表現する場合、、ニュアンスとして「少なくとも、あえて~未満に」と伝えたい場合は上記のようにも表現可能です。

 

いかがでしたか?

英語での「以下」、「以上」の表現は日本語と表せる範囲が異なるため注意が必要です。

ぜひあなたも英語でも正しく伝えられるよう、上記内容を参考にしてみてください。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

日本で英語講師、行政通訳・翻訳の仕事を経験後、アメリカ人の夫との結婚を機にアメリカに移住。 英語コーチとして独立する傍ら、英語系ライターとしても活躍。 長い英語学習歴、教授歴、実践歴を活かし「日本人だからこそ躓きやすい」「そこが知りたかった!」そんな情報を分かりやすくお伝えしていきます。