はじめに
今回も語彙の増強がテーマです。
英検1級の問題を使って語彙増強をしていきましょう。
そしてそのための6つのステップのお話をしました。
まだお読みになっていない方は、そちらを先にお読みいただけるとよりスムーズに学習
できると思います。
では、さっそく学んでいきましょう。
ボキャビル1問目
英検1級(2021第3回より)第1問より
まずは以下の英文の( )に入る単語はどういったものを推測しましょう。
(リーディング→( )を推測)
(4)The children were so ( ) by the television show that none of them said a single word during the whole program.
短い文ですが、意味はおわかりでしょうか。
おおよそ日本語にすると
「子どもたちはそのテレビ番組にとても( )だったので、番組中は誰も一言も発しなかった」となります。
そうすると、( )には「集中していた」「夢中だった」「魅了されていた」「釘付けだった」のような意味が入りそうですよね。
この推測がとても重要です。
こういった推測をきちんとする習慣をつけておくと、長文で知らない単語に出会っても
推測できるようになります。
すぐに選択肢を見ないのがポイントでしたね。
(選択肢から単語を選ぶ)
1.undermined 2. constricted 3. dispelled 4.mesmerized
(選択肢の解説)※発音はブログではお伝えできないので、辞書で確認ください。
1. undermine :密かに傷つける( My father’s health was undermined by alcohol.)
2. constrict :圧縮する、締める(He constricted his throat and kept from breathing. )
3. dispel : 払いのける(We need to dispel their doubts on us. )
4. mesmerize : 魅了する(The audience was mesmerized by her voice. )
正解は、4.mesmerize になります。
きちんと文脈から推測し、その後に選択肢を見ると、グッと選びやすくなります。
たった1問ですが、学べることが沢山あります。
文中のいわゆるso… that~ 構文にお気づきでしたでしょうか。
そして、このなかで分からない単語を、自分の単語リストに加えましょう。
また、前回号でお話ししたように、例文リストの作成も同時並行で行っていきましょう。
ある程度リストが溜まってきたら、ボイスメモなどに録音して、耳でも学習できるようにしましょう。
ボキャビル2問目
さて、もう一問いってみましょう。
(5) Paula tried to ( ) innocence when she was accused of stealing from the store.
The unpaid-for clothes in her bag, however, proved that she was lying.
まずは意味取り、推測です。
おおよその日本語訳は「ポーラは、お店で盗みを働いたと訴えられたとき、無実を( )しようとした。しかし、彼女のバッグから未払いの洋服が出てきた事で、彼女が嘘をついていることが証明された。」でしょうか。
そうすると、( )には無実を「訴える」「証明する」などの語彙が入りそうですね。
(選択肢)
1. squash 2. embark 3. feign 4.pamper
(選択肢の解説)※発音はブログではお伝えできないので、辞書で確認ください。
1. squash :押しつぶす(My hat was squashed flat.)
2. embark :積み込む、乗り出す(He embarked a new business. )
3. feign : ふりをする(He always feigns to be ill.)
4. pamper : 好き勝手に振る舞う、甘やかす (I’m afraid they pamper their only daughter. )
正解は、3. feign になります。
少し難しかったでしょうか。
ですが、上級を目指す上では、難しい問題が宝の山です。
単語、例文を自分のリストに加えて、ライティングやスピーキングにどんどんと応用していきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
問題数はわずか2問ですが、選択肢の語彙、例文は学べることが沢山つめ込まれているのが英検の特徴です。
学習の素材として積極的に活用していきましょう。
ただ、ご注意いただきたいのは「試験対策=英語の学習」ではありません。
やはり、学んだ内容をアウトプットに活かしていくことが大切です。
日記やエッセイ、例文を自分でつくるなど、工夫次第でアウトプットの場面はつくり出すことができます。
上級英語をサラリと使いこなすまで、コツコツと頑張っていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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地方の公立小~高校で普通に学び、必死の受験勉強の結果、英語が苦手な大学生になる。自分のように英語が苦手な生徒を助けたいという一心で、英語講師を目指す。1年間、英語の臨時講師をしながら資金を貯め、渡米。米国大学院にてTESL(英語教授法)を取得。2年間の留学を経て、地元で英語講師として18年間、中高大学生を中心に英語を指導中。英検1級、TOEIC最高点980 海外留学サポート、英語ディベート、英検・TOEICなどの資格取得のための指導も行っている。
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