みなさん、こんにちは、Kenです。
今回は、「いろんな意味があるなあ」と最近感じている接頭辞を紹介しようと思います。
【「否定」を表す】
代表的ともいえる “a” の意味です。
「否定」(例:asymmetry = a + symmetry = 否定 + 対称 =「非対称」 )
ですね。
他の例としては
amoral = a + moral = 「道徳観念のない」
anarchy = a + archy = 無い + リーダー = 「無政府状態」「政治的混乱」
などがあります。
【前置詞でいうところの on を表す】
次に紹介するのは前置詞でいうところのonを表すものです。
「中に」(例:abroad = a + broad = 中に + 広い =「外国に」「外国で」 )
「中に」の意味を表す “a” はもとは前置詞の “on” の意味でした。”on” が弱まって”a” になったのです。
この使い方の例としては
alive = a + live =「生きている」
above = a + bove(=over)= 「上に」
asleep = a + sleep = 「眠っている」
ashore = a + shore = 「海岸で」
などがあります。
このように、場所、状態、方向などを表す形容詞や副詞を作る働きをしているのです。
ところで “a” と似ていて紛らわしい “ad” という接頭辞も少し紹介します。
【”ad” は前置詞でいうところの toやtoward「向かって」を表す】
adverb = ad + verb = に向かって + 動詞 = 動詞につけるもの = 「副詞」
advertise = ad + vertise = に向かって + 回転させる = 注意を引く = 「広告する」
また、2語に別れたまま現代に生き残っているものとしては
ad lib = ad libitum = に向かって + 喜び = 好むようにやる = 「アドリブ」
そうなんです、お気づきかと思いますが “ad” はラテン語では独立した単語で前置詞なのでした。もともとは前置詞だったものが単語の中に組み込まれてしまっている、と考えると意味を見やすくなりますよ。
【参考にしたサイト】
Online Etymology Dictionary
【参考にした辞書】
ジーニアス英和(第5版)
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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