皆さん、こんにちは。Whityです。
「知る」などよく使う日本語を英語に訳すときに、ちょっと気をつけて欲しいということを中心に今日もライティングのエッセンスを学びましょう。
英語が苦手な方でも、大事なポイントを身につけられるように解説していきます。
例題 次の文を英語にしてみましょう。
「トムがこの3月で退職することを昨日知った。」
*退職する = leave one’s job
ステップ① 〈主語〉と〈動詞〉を書こう!
それらを書かなければ英文は始まりません。日本語では〈主語〉の省略がよくあるので、省略は補って英語にしましょう。
「私は〜を知った」
× I knew
○ I learned
「知った」とGoogle翻訳に入力すると、knewと出ます。
皆さんも、「知る」=knowだと覚えているかもしれませんが、「知る」と「知っている」は違いますよね。
Point
「知っている」(知識をすでに持っている)→ know
「知る」(知識をその時に得る)→ learn
learnは「学ぶ」だと思っているかもしれません。そういう凝り固まった思い込みを少しずつ削り落とし、英語でのその単語の本当の意味・使い方に触れることが、英語上達のポイントです!
あなたの頭の中で、knowとlearnは同じ引き出しの中に入れておき、Pointのように分別されるのだと認識しておきましょう。
ステップ② 続きを完成させよう!
「トムはこの3月で退職する」
× Tom will leave his job this March.
○ Tom would leave his job this March.
「トムはこの3月で退職する予定だ」と二重傍線部のように丁寧に書かれていなくても、willなどの助動詞は適宜、つけましょう。
ただ、今回は、learnedという過去形を使います。
よって、willも過去形に変えて、wouldにしましょう。過去から見た〈未来〉を表します。
ステップ3 完成したパーツを組み合わせて仕上げよう。
× I learned Tom would leave his job this March yesterday.
惜しいですね。次のようにしてもう少しわかりやすく書き直しましょう。
「トムがこの3月で退職することを昨日知った。」
× I learned Tom would leave his job this March yesterday.
◯ I learned yesterday that Tom would leave his job this March.
yesterdayなどの〈時を表す副詞〉は文末に置くことが多いですが、ピンク色の部分はくっつけておかないとわかりにくいです。
分かりやすくする工夫をしましょう。thatもつけておくと、より分かりやすいです。
上手に英文を作れましたか。ステップ3のようなことがいつも考えられるようになるといいですね。ちなみに、learn以外にもfind outも同様に使えます。
今回のテーマに関連して、他にも次のような動詞の区別が曖昧な人は合わせてチェックしておきましょう。
「着ている」→ wear (状態)
「着る」 → put on (動作)
「覚えている」 → remember
「覚える」 → memorize / learn
See you next time!
趣味は電車に乗ること。抹茶愛好家。大学では、日本語の隠された言語的な魅力について語る卒論を英語で執筆。英検1級を取得。その後、京都で英語教師になり、現在は英語講師をしつつ幅広く活動。英語がより楽しく感じられるように、さまざまな観点から英語について語りたいと思います。
※このブログでは英語学習に役立つ情報アドバイスを提供していますが、本ブログで提供された情報及びアドバイスによって起きた問題に関しては一切、当方やライターに責任や義務は発生しません。
※ここでの情報や助言を参考に英文を書いたり下した判断は、すべて読者の責任において行ってください。ここに掲載されている記事内の主張等は、個人の見解であり当社の意見を代弁・代表するものではありません。
コメントする