みなさん、こんにちは。
今日は、みなさんもよく知っているcompanyという単語について紹介します。
companyは「会社」という意味だけだと思っていませんか。companyは多義語で、いろんな場面で使われます。ぜひ最後まで読んでいって、この単語の面白さを感じてくださいね。
companyはこう覚える!
com 「共に」+ pan「パン」+ y
つまり、companyの語源は「一緒にパンを食べる」です。pan=「パン」というのはなんとも単純なようですが、本当です。
これがどうやって「会社」という意味につながるのかイメージできない人は、「パン」を「ご飯」に変換してみましょう。英語はもともとイギリスで形作られた言葉です。イギリスでの「パン」=日本での「ご飯」ですよね。「主食」という意味で。
Point
company = 「一緒にご飯を食べる」
多義語companyの覚えるべき意味3つ!
Point
- 「会社」
- 「仲間」
- 「付き合い」
私たちにとって「一緒にご飯を食べに行こう」は、「友達になろう」と変換できますよね。その人と「仲間」になりたいから、「一緒にご飯を食べたい」わけで、「一緒にご飯を食べている人たち」を「仲間」と呼んだりします。
その「仲間」がもう少しスケールが大きくなったのが、「会社」です。「会社」も同じ目的や意思を持った「仲間」の集まりです。
そうなると、3つ目の「付き合い」というのもよくわかります。「一緒にご飯を食べに行くこと」は「付き合い」そのものです。
役立つフレーズも語源で習得!
次の英語のフレーズの意味を考えてみましょう。
“Thank you for your company.”
僕(=筆者)はオーストラリアの公共放送、ABC NEWSを聞いて英語の勉強をしています。オーストラリアのテレビやラジオでも、ニュースキャスターが専門家や有名人を招いて、質問を投げかけ、意見を聞く場面は、毎日見られます。海外のニュース番組を見ていると、ゲストの喋りが止まらない事もよくあります。ニュースキャスターはなんとかゲストの話の切れ目を探し出し、キリをつけることに成功して、ゲストに「もう終わりだよ」と別れを告げる時、最後にこのフレーズを使います。
“Thank you for your company.”
「今日は一緒にいてくれてありがとう」
この番組に付き合ってくれてありがとう、この場に同席してくれてありがとう、という意味になります。皆さんもせっかく来てくれた外国人の友人や仕事相手に対してぜひ使ってみましょう。
他にも
I’ve enjoyed your company.
「あなたとご一緒できて楽しかったです。」
I always enjoy the company of children.
「子どもの相手をするのは楽しい。」
He is good company.
「彼は(付き合って)面白い人だ。」
Men are known by the company they keep.
「人は付き合う友達にとってわかる」
全て「一緒にご飯を食べる」イメージで!
ここで、決して「会社」と訳さないようにしましょう。
合わせて覚えたい!動詞 accompany
Point
accompany = 「同伴する」
accompanyとcompanyは全然意味が違うと思っていませんでしたか。ここまで読んだ人はお分かりかと思いますが、companyが「付き合い」という意味なので、動詞になったaccompanyは「付き合う」という意味です。companyの本来の意味からすれば、ごく自然ですね。
まとめ
company → 「一緒にパン(ご飯)を食べる」→「①付き合い」→「②仲間」→「③会社」
それでは、Thank you for your company!!
趣味は電車に乗ること。抹茶愛好家。大学では、日本語の隠された言語的な魅力について語る卒論を英語で執筆。英検1級を取得。その後、京都で英語教師になり、現在は英語講師をしつつ幅広く活動。英語がより楽しく感じられるように、さまざまな観点から英語について語りたいと思います。
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