こんにちは。FEのインストラクターのAtsukoです。
今日は、皆さんの多くがご存じの“appreciate”の使い方についてお話したいと思います。
“appreciate”は、”thank you”よりも格好いい表現、のように思っていませんか?
これは、私自身も覚えがあります。アメリカに住んでいた頃、日常会話では、”Thank you.”が圧倒的に多く使われるのですが、仕事を始めるようになったら、急に”appreciate”の登場回数が増えて、何だか大人になったような気がしました(笑)。
“appreciate”の意味、理解していますか?
“appreciate”を英英辞典で調べると、
- to understand the worth or importance of something or someone
つまり、何か・誰かの価値や重要性を理解する、という意味ですね。もう少し分かりやすく言うと、「何か・誰かの価値をきちんと認める・正しく評価する」ということになります。
そのため、“I appreciate your help.”
というのは、日本語では、「あなたの手助けに感謝します」と訳されることが多いですが、実は
「あなたの手助けがどれだけ価値があったものであったか、私はしっかり認識していますよ」という気持ちがベースになっているのです。
“I appreciate you.”とは言わない?
“appreciate”の目的語には、人以外の名詞を使うことが圧倒的に多いです。これは、FEの課題でも、修正された覚えたある方が多いのでは?
では、“I appreciate you.”という構文自体は可能でしょうか?
答えはYesです。
この場合、高く評価する対象がyouになっているわけなので、「私はあなたの価値をしっかり認識しています」という意味になります。
ですが、ここで間違えてはいけないのは、“I appreciate you.” = “Thank you.”ではないことです。そのため、「ありがとう」と言いたいシーンで、”I appreciate you.”というのは不自然になってくるのです。
“appreciate + 人”を使うシーンの一例
個人的には、“appreciate + 人”という場合は、否定文で使うことが多いように思います。
“He doesn’t appreciate you.”と言えば、「彼はあなたに感謝していない」と訳されることも多いですが、意味としては、「彼はあなたの価値を分かっていない」ということになります。
例えば、妻のことを家政婦のように使って、妻がしてくれることに感謝の念が無い夫に対して、妻の友人が妻に忠告する一言です。
いかがでしたか?
“appreciate”は、上手く使えると、とても洗練された表現を作れます。基本的には、人以外の目的語を取ることを覚えておいてくださいね。
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