こんにちは。インストラクターのAtsukoです。
先日、私のpenpalである生徒さんからメールを頂きました。コロナのためにしばらく会えていなかったご両親に久しぶりに会ったというお話でした。ご両親も、お孫さんに一年以上会っていなかったので、その成長ぶりにショックを受けていた、ということでした。
“ショック” vs. “shock”
日本語の「ショック」はかなり守備範囲が広く、単に「驚いた」という意味で使われることも多いため、この場面で「ショック」を使っても全く違和感はないのですよね。でも、英語の“shock”は、「ショック」よりもかなり限定的な意味で使われるため、they were shockedとすると違和感が出てしまうのです。
英語表現の“shock”の私のイメージは、ムンクの叫びの顔。とても衝撃を受けて、「え~!!」と思わず声が出てしまうような場面では、“shock”がピッタリ来ます。大きなポイントは、positiveな驚きの場面では使われないことです。
英英辞典で“shock”の意味を調べると、
the emotional or physical reaction to a sudden, unexpected, and usually unpleasant event or experience
とあります。「突然で、予期していなかった、一般的に嬉しくない出来事に対する反応」と書かれています。
英英辞典は本当にお勧め!英語で英語を考える英語脳を作るには最高のツールです。英語で読む方が“shock”のイメージが湧いてきたのではないでしょうか?
”ショック”は英語でどう言うか?
では、日本語の「ショック」を表す英語って何でしょうか?
例えば、先ほどの生徒さんの例。これは、「ショックを受けた」=「驚いた」と理解すれば、they were really surprisedと、surpriseが自然なのですね。
では、オリンピック選手の見事なパフォーマンスを見て「ショックを受けた」という際には、どう言いましょうか?これには、“amaze”を使って、
I was amazed by/at his performance.
His performance amazed me.
His performance was amazing.
のようにすると自然ですね。“amaze”は、思わず「すごっ!!」と言いたくなるような驚きに使うと良いですね。もう少し大げさに“astonish”を使ってみてもOKです。
自然な英語表現にするには、日本語を直訳しないことが重要です。特に、日本語化している「ショック」のような言葉には要注意。
余談ですが、「リーマンショック」も和製英語で、英語では”Lehman Shock”とは言わず、”the collapse of Lehman Brothers”や”2008 financial crisis”などの表現が使われます。
いかがでしたか?
是非活用してくださいね。
海外で学び、アメリカでの生活が20年以上。英語力はネイティブレベル。アメリカの公認会計士として15年以上働いた経験があり、豊富な実務経験を活かしたビジネスライティングの指導には定評がある。お客様評価も高く人気のある先生。
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