こんにちは、さゆりです。
日本語を直訳して、トンチンカンになってしまいやすいのが be動詞+形容詞(S+V+C)の文型の英語です。
例えば、「私は残念だわ」を、I’m regrettable. と英訳するのは良く見かける間違いです。
でも、I’m regrettable. は、「私は残念(気の毒)な人」という意味になってしまいます!
Regrettableの意味と使い方
Regrettable を辞書で引くと、「遺憾(いかん)な、残念な、気の毒な、悲しむべき、痛ましい」とあるのですが、Regrettable の主語(対象)となるのは、通常「行為・事件」であって、「人」ではありません。
It was a regrettable accident. / The accident was regrettable.
It is regrettable that forests are vanishing rapidly.
などの用法ですね。
「私は残念だわ」を英語表現する
ですから、「私は残念だわ」 と表現するには、
I regret that the accident happened.
I regret /am afraid that forests are vanishing rapidly.
となります。
SVCの構文の見てみよう!
前にもこのブログで、「主語は何かを論理的に判断する」というタイトルで触れたことがあるのですが、SVCの構文では、基本的にS = Cという構図が成り立ちます。Cは「補語」のことですが、要するにC(補語)はS(主語)の属性・特徴を表しているのです。下のような文章が良い例ですね。
She is beautiful.
He is ridiculed. (受け身の文章で、ridiculed はridicule の過去分詞ですが、形容詞と同じ役割を果たしています)
She = beautiful, he = ridiculed ですよね。
あなたは便利な人!?ーこんな英文の間違いにも注意!
また、下の文章のような間違いは割に頻繁に見かけます。この文章は、文法的には可能ですが、「もしあなたが便利な/都合の良い人間なら、お知らせください」という意味になってしまいます!
I would like to have a meeting with you tomorrow at 10:00 am.
If you are convenient, please let me know.
この場合の主語は、以下の例文のように convenientな「対象」であるべきです。
If the time is convenient to you, please let me know.
If that is convenient to you, please let me know.
このようにbe動詞+形容詞(SVC)の文を書く時は、形容詞が修飾する対象となる適切な主体を主語にすることを心がけて下さい。
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現在、オーストラリアのメルボルンに在住です。
日本を1991年に離れ、オーストリア、アメリカなどに居を構えました。20年近く、外資系金融機関で、リサーチ、営業に携わってきたので、専門は、金融/経済/会計ですが、現在は幅広く翻訳の仕事をしています。
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