みなさん、こんにちは、Kenです。
今日は、僕が最近気がついた、「なんだ、語源は同じなのか!」を共有します。
TOEICでもときどき出てくるし、身の回りの品なのでぜひ覚えておきたい
envelope 「封筒」
ですが、この単語を眺めていたときのことです。
なるべ授業に登場する単語を紹介するときは、
覚えてもらえるように「ひっかかり」となる情報を加えるようにしているので、
このときもenvelopeの語源ってなんだろう?と考えていました。
enは「中に」「中へ」だろう、では velopeの部分はどういうことだろう?
と気になり始めました。
そこで調べてみると、
en = in
↑、これは納得。
velope = voloper(おそらくケルト語), “wrap up”
↑、これも納得。voloperは知らなかったのですがが、
wrap up「包み込む」はしっくりきます。
便箋や送付物を包むのが封筒ですものね。
なるほどね、「en 中に voloper 包み込む」→「封筒」という成り立ちなのでした。
さて、では、このvoloperが起源となっている他の言葉はないかな?
と更に調べてみたところ、なんと
develop「発達させる/発達する」「発展させる/発展する」「開発する」
が出てきました。
これはどういうことかといいますと・・・
de = “undo”
↑、納得。いろいろな単語に使われている接頭辞ですよね。
ということは、
現在のdevelopの意味にも通じるところはあるようですが、
「隠れているもの、潜在能力(=wrap upされているもの)をundoする」
つまり、
「隠れているものを、開いて表に出るようにする」
というのがオリジナルの意味のようです。
『精選版 日本国語大辞典』によるよ
日本語の「開発」は
「森林や荒れ地などを切り開いて田畑にすること」
という意味では少なくとも1500年代に存在していたようなので
developを日本語化するために作られた熟語ではなさそうですが、
「開発」の「開」がdevelopの語源、語感にぴったりですよね。
なお、これを書くにあたって大いに参考にしたのは
Online Etymology Dictionary
というサイトです。すべて英語のサイトですが、
見始めるとどんどん横道にそれていって
永遠に見ていられる・・・くらいに詳しく、楽しいですよ。
おすすめです。
国際協力団体、翻訳・通訳会社での勤務を経て、現在はフリーランスで英語講師、翻訳、通訳に従事。予備校での講師経験や、大学や企業でのTOEIC講師担当経験も持つ。またドイツでの留学経験も活かし、ドイツ語も仕事にしています。
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