こんにちは!
フランス在住の講師のRinaです。
先日とある日本のバラエティ番組を見ているときに、「ズロース」、「シミーズ」、「パンタロン」という言葉は死語だ、シニアしか使わない、と20代、30代の人が言っているのを聞き、ドキっとしました。
私、30代ですが、普通に使っています・・・。
というのも、これらは、英語、フランス語から来ているからです。
私と家族の会話は、日本語、フランス語、英語がごちゃ混ぜなのですが、こういった言葉はなぜか英語やフランス語が先に出てくるので、「早くパンタロンはいて!」なんて言ってしまいます。
普通に日本の人と話すときも、ついこれらの言葉が出そうになってしまうので、「それって死語!」と言われないために、今回は英語、フランス語由来のファッション用語をちょっと紹介したいと思います。
英語、フランス語由来のファッション用語をご紹介
★「パンタロン」
フランス語でpantaloneと書き、英語ではpantsのことです。
英語のpantsは、このフランス語の言葉が短くなったもの。
日本でいう「パンタロン」は、裾の広がったズボン、ベルボトムのことですね。
ラッパズボンなんていう言いかたもありましたね。これも今では死語でしょうか・・・。
英語では、そのままbell-bottomといいます。
★「ズボン」
ご存じの通り、英語では上記にも書いた「パンツ」のことですが、ズボンというのはフランス語の「ジュポン(jupon)」から来ています。
「ジュポン」というのは、女性がスカートの下に履く「ペチコート(petticoat)」のことです。
ペチコートは日本ではあんまり履かないですが、フランス人女性は結構履いている人がいます。
ちなみに、petitcoatはれっきとした英語です。
★「シュミーズ」
日本では昔女性の下着のことを指していたそうですが、今では「スリップ」ですね。
スリップこそ現代の若い女性たちはあまり着ないかもしれません。
フランス語の「シュミーズ(chemise)」は、なんと、男性の普通のワイシャツです!
★「ズロース」
これは英語のdrawersがなまったものです。
drawerは「引き出し」という意味のほか、男性が着用する「ズボン下」の意味もあります。
でも日本でいうズロースは、女性用のズボン型のゆったりした下着のことですね。
上記で紹介したものは、私が普段よく日本語の中で使ってしまうものですが、フランス語・英語のそれと日本語のそれは指すものがまったく違うので、気をつけないといけません!
せっかくなので、他にもいくつか、日本語と言いかたが異なるファッションアイテムを紹介します。
★「ランニング」
英語ではsleeveless shirtです。runningといっても通じません。
「タンクトップ(tank top)」といっても同じですね。イギリスでtank topは、チョッキのことを指します。
「タンクトップ」という名前は、競泳用水着だったタンクスーツに形が似ていることからきてるんだとか。
★「スパッツ」
最近ではもっぱら「レギンス 」と言いますね。
英語でもそのままleggingsです。
語源となるspatは、くるぶしまでの長さの布または革製の靴覆い。
もともと泥よけでしたが、男性用のフォーマルな衣装の一部です。
★「ベスト / チョッキ」
ベストもチョッキも同じものです。
英語でもvestですが、イギリス英語のvestは「肌着」(米語のundershirt)やタンクトップを指します。
フランス語のvestは、丈が短めのアウターとしての「ジャケット」です。
フランスに来たばかりの頃、これを知らなくて、娘の学校から「vestを必ず持たせてください」と言われていたのに、日本でいうベストを持たせてしまいました・・・。
チョッキの語源はわかっていないようなのですが、ジャケットの下のシャツの上に「直接着る」ところから“直着”が語源、という説がありました。
カタカナのファッション用語、知らないと間違えた使い方をしてしまいそうで怖いですね!
これを読んだあなたは、正しく覚えて使ってくださいね!
様々な国に滞在した経験があり、「伝わる英語」が何であるかをしっかりと理解しているRina先生。きめの細かい添削でありながら、モチベーションもしっかりと上げてくれる添削が大変人気で、生徒様から高い評価を受けている講師です。
座右の銘は”If you can imagine it, you can achieve it. If you can dream it, you can become it.”
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