THE ROAD TO BECOMING A TRANSLATOR
翻訳家への道のり
「こんな事があるんだなぁ・・・」という出来事があったので是非シェアさせてください。
これはフルーツフルイングリッシュでしかやってないだろう・・・というある商品があります。それは、原書の翻訳権を取って生徒様に翻訳してもらい、その本を出版までしてしまうというウソのようなプロジェクトです。
翻訳家になるには実績が必要です
でもこの実績、ニワトリが先かたまごが先かという問題があります。
翻訳家になるには実績が必要なのに、シロウトには実績の積みようがない世界だからです。
だから翻訳家のお仕事を実際に体験してもらってそのまま翻訳家になるのか、英語の楽しさだけ味わって終わるのか選べる講座を作っていました。
それが「英日翻訳家デビュー講座」です。
毎回人気でシリーズ化されています。
この講座シリーズの中からある翻訳家さんの作品が原作者の目に留まり、とっても翻訳文がすばらしいので、彼女の講演でこの翻訳文を使わせてもらえないか?という問い合わせがあったのです。
原作者本人から!
今日はそんなOtawaさん本人から当社のお客様への翻訳の感想や、翻訳家を目指す方へ原作者から期待することを教えてもらいましたので是非シェアさせてください。
短い記事ですが、大変貴重な内容が含まれています。
翻訳家を目指す方は心して読んで下さいね。
Dear Ms. Otowa,
Firstly, we would like to thank you for taking your time for us.
Here are topics that we would like to talk about.
We would appreciate it if you could write answers to these questionsand send this file to our staff member XXXXX.
She told us that you are very fluent in Japanese,so the questions are in Japanese.
However, if you prefer English to answer them, please feel free to do so.
Warm regards,
Fruitful English Sales Promotion Team
Rebecca Otowaさん
・Otawaさんへの質問その1
フルーツフルイングリッシュの生徒が翻訳した“Love and Duty”の作品をご覧になって、その仕上がりについてのご感想や印象をお聞かせください。
↓Otawaさんの答え
この話には、特に、日本語での対話がたくさんあり、私はもちろん英語で書きましたが、翻訳ではそれが日本語になっていることがすごく面白いなと思いました。
日本の社会を見せる会話の中の校長先生の言葉とか、私はリアルになるように努力しましたが、翻訳では本当の日本語の話にピッタリしているなと思いました。
・Otawaさんへの質問その2
静岡大学でのご自身のイベントで、上記の生徒の翻訳作品は手直しせずに使用できる仕上がりだったとのことですが、特にどんな点を評価されますか?
↓Otawaさんの答え
この話の中で、2つの文化の結婚生活を語っています。それをしっかりつかんでいる翻訳だなと 思いました。
・Otawaさんへの質問その3
Otowaさんは外国のご出身であるバックグラウンドを生かした作品を書いていらっしゃいますが、その作風や特徴なども含め、作家として、翻訳者に翻訳の際に留意してほしい点や要望などはどんなことかお聞かせください。
↓Otawaさんの答え
言語は海のようなものです。第2の言語を使おうと思う人たちは、海に向かってすぐに深いところで泳ぐことができると思ったら間違いです。まずは足を入れて、そのあと膝まで入ってとか。
いろいろなニュアンスがあり、意味を間違う可能性がたくさんあります。
例えば、アメリカ人の誰でもがバレンタインデーのアメリカ風習(p24で、ジョアンさんの三年生クラスルームでのことを語る)を思い出すでしょうが、翻訳者は当然読むだけではわからない。
研究が必要です。言葉だけを翻訳すればよいと思わないでください。
・Otawaさんへの質問その4
フルーツフルイングリッシュでOtowaさんの作品を教材に使い、翻訳学習している生徒たちへ、励ましのメッセージをお願いいたします。
↓Otawaさんの答え
とてもよくできています。これからも、言葉だけでなく作家の心、人物の心なども、大切にしながらお進みください。
翻訳は言葉を訳すだけではない!
Otawaさんのメッセージに一番大切なことが書いてあります。
翻訳者は例えばその作品の時代背景を調べたり言葉を訳すこと以外に様々なことを調べる必要があります。
それは原作者の作品をベースにしながらも、もう一度別の言語でその作品を創作する、第二の創作ともいえるほどの難易度が高く創造的な仕事なのです。
英語力の果たす役割ももちろんありますがクリエイティブな力創作力、すべての力が必要になります。
そんな英語だけ勉強していてはたどり着けない高い場所であなたも仕事をしてみませんか?
英語を学んだ方なら一度は憧れるこのお仕事。フルーツフルイングリッシュでチャンスをつかむための勉強を始めませんか?
Otawaさんのブログを覗いてみよう!
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