未経験から翻訳実績を積むには?
みなさんこんにちは、英日翻訳家デビュー講座インストラクターのK. Yukaです!
今回の記事では、未経験の状態から翻訳実績を積む方法について、その内容やコツを説明します。
未経験だと翻訳求人に応募できない……?
翻訳を勉強中、またはこれから翻訳者になりたいという方が、翻訳求人に応募するうえでまずぶつかる壁は「経験」でしょう。
というのは、ほとんどすべての翻訳求人にも「応募する際には●●の分野で最低●●年の実務経験が必要」などという記載があるからです。
しかし、応募する側としては、示された専門分野で翻訳実務経験を積む方法は翻訳エージェント経由で仕事を得る以外に思いつかないため、「これではいつまでたっても応募ができないではないか」と思ってしまいがちです。
その結果、「翻訳の求人に応募したい」→「でも実績がないので応募ができない」→「一体どうすれば良いのか」という負のループにはまる人が少なくありません。
でも、ここで翻訳のキャリアを諦めてしまうのはあまりにももったいないことです。
それに、少し勇気を出したり視点を広げたりしてみれば、翻訳求人に応募する際の職務経歴書に書く実績をつけることは不可能ではありません。
そこで今回の記事では、翻訳未経験から実績を積むための主に3つの方法についてご紹介します。
翻訳を勉強中であることを公言する
現代はインターネットやソーシャルメディアを活用したセルフ・ブランディング(自分を商品としてとらえ、その価値を高めたりアピールしたりすること)の時代と言われています。
見渡してみれば、多くの人々がブログやSNSで自分の趣味や関心、勉強していることなどを発信していることに気が付くでしょう。
そして、その発信した内容を通じて新しい人脈との交流を増やし、価値を得ている人もいます。
こうしたインターネット・SNSによる発信や人脈構築のメリットを、翻訳学習中の方ももちろん活用するべきなのです。
まずはご自身が翻訳者を目指していることをブログやSNSなどのプロフィールに記入してみましょう。
また、オンラインだけでなく、リアルのご友人やご家族にも、ご自身が翻訳を勉強していることを公言しましょう。
すると、例え無償ボランティアであったとしても、翻訳の実績として活用できそうな翻訳依頼が舞い込む可能性があります。
自分で翻訳サンプルを作成する
翻訳未経験から実績をつけるには、自分で翻訳サンプルを作成するのもおすすめです。
翻訳サンプルとは、英日翻訳なら英語原文の文書を、日英翻訳なら日本語原文の文書をそれぞれターゲット言語(英日翻訳の場合は日本語へ、日英翻訳の場合は英語へ)に訳したものを指します。
これは実際の翻訳とは異なり、あくまで翻訳の自主練といった形になりますが、翻訳求人への応募時にご自身の実力をアピールする材料としては使えるでしょう。
もちろん、すべての翻訳エージェントが翻訳サンプルを選考用の資料として受け付けてくれるわけではないにせよ、何もないよりは絶対にましです。
また、何よりも翻訳の勉強にもなります。
オンライン翻訳やクラウドソーシングで実績を作る
翻訳の案件を得る場所は翻訳エージェントだけとは限りません。
実際、オンライン翻訳サービスやクラウドソーシングサービスに登録して翻訳案件を受注し、それを実績として職務経歴書に記載するという手はあるのです。
オンライン翻訳サービスやクラウドソーシングサービスは複数ありますので、できるだけ多く登録し、ご自身にとっての翻訳市場を広げておきましょう。
オンライン翻訳サービスの場合は登録前にトライアルテストを設けているものが多いですが、これは翻訳エージェントのトライアルよりは易しめです。そのため、これから翻訳のキャリアを構築するうえで、まずはオンライン翻訳のトライアルに合格することを目標にしても良いと思います。
以上、未経験から翻訳実績をつけるための3つの方法でした。皆様のお役に立てれば幸いです!