【翻訳家になるには】翻訳との出会いは意外なルートから
こんにちは、ニューヨークシティよりMihokoです。
「翻訳の世界」というなんとも壮大なテーマのブログ記事執筆を引き受けたものの、はて、大丈夫?と自分に改めて問うています。(苦笑)
「翻訳」というと、実務(産業)翻訳、映像翻訳、文芸翻訳などを思い浮かべますかね。。。ちょっと専門的で、縁のない遠い世界のような感じ?でも翻訳の世界ってそれだけでもないんです。
翻訳のニーズは意外なところにもある
翻訳のニーズは言葉と異文化が交差するところならどこにでもあるものです。そう、日常のごく身近なところにも存在します。例えば、ゴミの出し方について外国人の隣人へ宛てたちょっとした注意書き、自分のブログを世界に向けて発信しようとするとき、ご近所の外国人へ自治会行事の参加案内を英語でしたい、などなど。花形ではないし外道かもしれないですが、フリーランスの私はそんな普段使いの言葉を英日&日英翻訳することが多いです。
私が翻訳の仕事と出会ったきっかけ
いや、いや、待てよ”本職は「翻訳」ではないので、「翻訳家」と名乗ること自体が恐れ多いかも。私はフリーランスでフラワーデザインの仕事をしています。え?じゃあなんで翻訳?ですよね”?!
時を戻してお話しします。「時を戻そう」。。。(という芸人さん、好きです。笑)英語との出会いは幼なじみの影響です。みんながジャニーズのアイドルに夢中になっている中で、彼女は洋楽を聴いていました。一緒になって聴いてるうちに歌詞の内容が気になったんです。子供だったので間違った解釈も多かったと思いますが、それなりに「へぇ?!」と感動したり楽しんだり。
何といっても英語の語感とか音が新鮮だったんですよね?。いつの間にか英語が好きになり、大学では外国語学部へ進み、第一外国語に英語、第二外国語にロシア語、第三外国語にラテン語を勉強していました。通信で英日翻訳の勉強もしました。
そして私にはもう1つ好きなことがありました。花です!大学に通いながら近所のフラワーデザイン専門学校にも通っていたんです。いま振り返るとエネルギッシュですが、大学も3年生や4年生になると専門教科だけになり時間が空いたので、その時間をフラワーデザインの勉強に当てていたんです。
翻訳家へのルートは人とのご縁から
就職活動を始める頃、英語を取るか、花をとるか、とっても悩みました。大学時代に語学研修でヨーロッパとロシアに滞在したときのことが思い出されました。その時、簡単なコミュニケーションなら不自由なく意志の疎通はできたものの、やっぱり言葉が自分に馴染んでいない、言いたいことが自由に表現できていないことがフラストレーションだったんです。ネイティブの生きた言葉に十分触れていないんだなあ”と痛感した瞬間でした。
当時はネットで外国と繋がったり、ネイティブ動画で語学勉強なんてできませんでしたから、これは英語圏の国でしばらく語学学習するしかない!と。ボストンに親戚がいたので、アメリカ東海岸が思い浮かびました。ボストンも素敵な街ですが、もっと多種多様な文化が混在している場所にしたくてニューヨークシティで語学留学をすることにしました。
アメリカ人はもちろんですが、いろんな国の人たちに出会います。ハンター大学で語学研修を終えた後、ニューヨークで知り合った友達の紹介でフラワーデザインの仕事を始めます。
子供の学校でのボランティアをきっかけに翻訳の仕事へ
そして別の知り合いの紹介でアメリカ人音楽プロデューサーに知り合い、その人に日英翻訳を頼まれたのです。それが翻訳の仕事の始まりでした。
結婚し、子供ができると、子供の学校でちょっとした通訳や翻訳の作業を依頼されたり、ママ友に頼まれてアメリカ人の子供たちに日本語を教えたり。自分のできる範囲でお手伝い感覚でボランティアから始めたことが翻訳の仕事に繋がったりもして、生活の延長に翻訳があることもあります。
翻訳会社に籍を置いて仕事を得るという方法もあると思いますが、翻訳の仕事のあり方はそれだけじゃないです。自分の語学を活かせる場所を身近な場所で探してみると、お手伝い程度の小さなことが見つかるはずです。最初はお小遣い程度にしかならないかもしれませんが。
翻訳家の仕事は空いた時間に家でできる
翻訳は空いた時間に家でできるので、フラワーデザインの仕事と両立しながら自分の生活をスケジューリングするのにとても向いていました。コロナ禍でパーティが禁止となってしまってからはフラワーデザインの仕事はできなくなったので、花の仕事一本じゃなくて本当に助かった!と思っています。
どんな小さなことでも、いまの自分にできることに挑戦してみる。それがどんな道を開き、どんな人たちとの出会いに繋がるかはお楽しみ。
短期で語学留学するつもりで、高校時代から愛用していた英和辞書1つをスーツケースに詰めてニューヨークへ足を踏み入れたときのことを思い出します。今でもお守りのように大事にしているその辞書には、高校時代の親友とお揃いのスタイルで書き込んだ名前が!(懐かしい?!)