Ai先生の「海外生活お悩み相談室」
この講座の特徴
ホームシック、不適合、カルチャーの違いからくる戸惑い、悩みを打ち明ける相手が近くにいない、言葉の問題等、海外に暮らす私たちは自分でも気づかないうちに様々なストレスを抱えて生きています。
海外での生活、お仕事、留学等、海外ならではの問題を解決していくためのプログラ
ムです。
※英語を指導するサービスではありません。
このプログラムの対象者
対象想定者
このような方がこのプログラムの対象者です。
- 海外赴任中の方
- 海外赴任についてきたご家族の方
- 海外留学生
- 国際結婚された方/外国人のパートナーを持つ方
- これから海外生活をスタートする方
解消できる悩み一例
このプログラムでは、このような悩みをお持ちの方のお役に立つことができます。
- 初めての海外生活、言葉もよく分からないし戸惑うことばかり
- 日本人コミュニティーが小さいが故、息苦しさを感じている
- 一人で家で過ごすことが多く、話し相手が欲しい
- 正直毎日がつらくて日本へ帰りたくてしょうがない
- 思い描いていた海外生活と現状のギャップに戸惑っている
- 親しく出来る友達がおらず、寂しい思いをしている
- 日本での仕事のやり方と勝手が違って戸惑っている
プログラム内容詳細
実はあなたの悩みは英語なのではないかもしれません・・・
フルーツフルイングリッシュで学習される方の中には、実際に海外で生活されたり、仕事をされている方も多く、なかなか現地の生活に溶け込めなかったり、少なからず海外生活にストレスを感じられているケースも多いようです。
その解決策の1つとして英語スキルが足りないかもと感じ、英語を勉強している方もいらっしゃいますが、実は本当に達成したいことは英語力の向上ではなく、
「現地でストレスなく生活できること」
だったり、
「日本にいるように自分らしく振る舞えること」
だったりということが実は少なくありません。
このプログラムは、海外の生活にストレスを感じた時に、英語以外の面で、あなたを支援するためのコンサルテーションサービスです。
海外にいて、自分一人で悩んでいるなら海外経験が豊富な専門家に相談にのってもらいませんか?
※このサービスは海外で生活されているあなたに英語面で貢献するだけではなく、メンタル面でも専門家がサポートさせて頂くためにフルーツフルイングリッシュの会員様にお届けするサービスです。
あなたにもこんな悩みはありませんか?
”悩んでいるのはあなただけではありません。実は一般的なものです。”
実は、海外で生活するというのはストレスの連続です。
実際フルーツフルイングリッシュでは異文化に溶け込めなくて辛いという相談は頻繁に寄せられます。また、日本人講師を採用する場合、英語力の高い講師を採用するために、海外経験豊富なことが採用条件の1つなのですが、彼らのほとんどが一度は壁にぶつかり、精神疾患を患ったり、いじめにあったり、ひどい場合は自傷行為に及んだりとかなりつらい経験をしています。
海外の生活、いや海外の方との異文化コミュニケーションでは英語とこのような問題は切っても切れない関係にあります。
私たちは通常英語を教えていますが、英語を身にけて海外に巣立って行かれるメンバー様が増えるにしたがって、このようなご相談も多く受けるようになってきました。
「実りある人生(a fruitful life)の実現のお手伝い」という、私たちの創業のキーワードを実現していただくためには英語力だけではなく、海外で暮らされている際に発生する悩みに対してもフォローアップすべきではないかと言う考えから、今回当社の関係者の殆ども経験してきた異文化コミュニケーションの壁に対して悩んだ際に何らかのお手伝いができないかということで、専門家の方をお招きし、このプログラムをご提供することになりました。
このプログラムはこんな方の為のサービスです
対象想定者
このような方がこのプログラムの対象者です。
- 海外赴任中の方
- 海外赴任についてきたご家族の方
- 海外留学生
- 国際結婚された方/外国人のパートナーを持つ方
- これから海外生活をスタートする方
悩み一例
このプログラムでは、このような悩みをお持ちの方のお役に立つことができます。
- 初めての海外生活、言葉もよく分からないし戸惑うことばかり
- 日本人コミュニティーが小さいが故、息苦しさを感じている
- 一人で家で過ごすことが多く、話し相手が欲しい
- 正直毎日がつらくて日本へ帰りたくてしょうがない
- 思い描いていた海外生活と現状のギャップに戸惑っている
- 親しく出来る友達がおらず、寂しい思いをしている
- 日本での仕事のやり方と勝手が違って戸惑っている
プログラム内容
このプログラムでは、大学院でカウンセリングの専門的・学術的な知識を学び既に、大手企業向けに異文化コミュニケーション向けのプログラムを提供している
Ai先生に相談に当たっていただきます。
Ai先生自身が、4か国で生活し、自分自身異文化コミュニケーションで失敗した事、上手くいった経験をベースにあなたのご相談に乗らせて頂きます。
STEP1マンツーマンのSkypeビデオチャットで悩みをじっくり
プログラムは、Ai先生とのマンツーマンのSkypeビデオ通話にてお話をするところからスタートします。あなたの実際の生活の様子や今困っている事などを初回のSkypeビデオ通話にてお顔を拝見しながらご相談やお悩みを伺います。
Skypeビデオチャットは、iPhoneやアンドロイドなどのスマートフォン、iPadなどのタブレット端末から無料でご利用いただけます。
※別途受講者の方にはインストール方法やダウンロード方法を別途ご案内いたします。
※Skypeビデオチャットが苦手と言う方は、初回のご相談をメール等で受け付けることも可能です。
STEP21〜2ヶ月間のフォローアップ。合計5回のメール相談。
悩みは一度話を聞いたからといってすぐ解消するものではありません。
アドバイスを聞いてそれを実践して上手くいったのか、上手くいかなかったのか、行動できたのか、行動できなかったのか、状況が良くなったのか、悪化したのか、あなたの現状は刻一刻と変わっていくはずです。
そのため、だいたい1〜2ヶ月間の間に5通程度のメールでのマンツーマン相談を行い、なたの状況の進展状況に合わせてフォローアップをさせていただきます。
あなたの真剣な悩み、誰に相談する?
あなたの相談、深刻な悩みです。単に海外経験が長いというだけで、そんな相談に乗れる資格があるとはおもえません。
大学・大学院でカウンセリングの専門的な知識を学び、人材育成のコンサルティング会社でのノウハウを吸収し、そしてなにより、自分自身過去4か国(オーストラリア、インドネシア、イギリス、ドイツ)での長期間生活をされた中から、机上の空論ではないアドバイスができる専門家でなければならないと考えています。
もちろん当社のメンバー様を知っていただくため、当社の添削講師を務めることもできるほど英語力自体も充分にあるAi先生に相談に乗ってもらいませんか?
一人で悩んで解決しないなら、専門家に相談するのは友人に相談するのと同じくらい自然な事です。
悩みは解決できるもの?
”仕事、お金、人間関係、幸せ・・・人間の悩みなんちゅうのはいつの時代も同じや。 そんで本ちゅうのは、これまで地球で生きてきた何億、何十億ちゅう数の人間の 悩みを解決するためにずっと昔からつくられてきてんねんで。その『本』でも解決でけへん悩みちゅうのは何なん? 自分の悩みは地球初の、新種の悩みなん?自分は悩みのガラパゴス諸島なん?”
”(夢をかなえるゾウ2 水野敬之著 飛鳥新社刊より)
「夢をかなえるゾウ2」では世の中の本はみんなの悩みを解決するために過去からこれからも書き続けられると書いていますが、それが真実だとしても、あなたの海外での悩み、なかなかぴったりな本を見つけるのも難しいと思います。海外経験と相談実績が豊かなAi先生に一度相談してみませんか?
過去の実績
Ai先生プロフィール
イギリスノッティンガム大学院教育学部カウンセリング学修士号
大学卒業後、英会話学校、出版社、人材育成系コンサルティング会社勤務を経て、2010年に渡英。イギリスの大学院にてカウンセリング修士号を取得。
自身がこれまで4カ国で生活してきた経験や仕事で海外のクライアントと折衝しながら蓄積したノウハウを生かし、異文化間コンサルテーションサービスを提供中。ビジネストレーニング業界(対法人向け)での人材育成プログラムの開発、コンサルティング及び運営、また営業・企画、そしてマネジメント経験とカウンセリング(主にパーソンセンタード及びナラティブセラピー)の経験を統合し、オリジナルのスタイルでのコンサルテーションを展開している。
現在、ドイツ在住。ドイツ人パートナー及び息子と暮らし、海外で主婦業及びママ業も行っている。
過去のコンサルテーション実績(異文化対応)
海外留学生:ホストファミリーとうまくコミュニケーションがとれない。
友達がなかなか出来ない。日本人の友達とついつい日本語で話してしまう。
授業でお客さんになってしまい、成果が出せていないと感じる。
なかなか現地の生活になれずに辛い。
英語にコンプレックスがある
日本と商習慣が違い戸惑ってばかり
外国人同僚に嫌気がさしている
家族のケアが難しい
友達が出来ずにさみしい
日本人会が煩わしい
生活習慣が違いすぎて戸惑う
現地生活が嫌で日本に帰りたい
言葉が出来ないので困る
小さい子がいるがママ友が出来ない
留学したいが、どうしたらいいのか分からない
英語を使う仕事がしたいが、どうしたらいいか
日本が嫌だ。ワーホリに行きたい。
会社がどんどんとグローバル対応していっているが、自分が変われずにいて危機感がある。
海外引っ越しについて
Ai先生プロフィール
PROFILE
Ai先生プロフィール
ドイツ在住で、過去イギリス、オーストラリア、インドネシアなどの国に長期間滞在した経験を活かして英語だけではなく、異文化交流の際に発生しがちなストレスや悩みなどに対しても独自の経験と、大学院で学んだカウンセリングの知識体系を基にアドバイスしています。
- 出身
- 日本
- 学歴
- ノッティンガム大学(University of Nottingham)大学院カウンセリング修士号
- 日本で企業向けの人材育成コンサルティング会社にてコンサルタントとして働いた後、イギリスの大学院にて修士号を取得。
現在はフリーランスにて主にキャリア、そして異文化適応のためのコンサルティングサービスを提供。
- 趣味
- 旅行、温泉、食べ歩き、ヨガ
先生から一言
高校時代にAFS交換留学生として1年間オーストラリアの高校に通ったことがきっかけで、世界への扉が開かれ、以後主にバックパッカーとして25カ国以上を旅して回ったり、インドネシアやイギリスに留学したりしてきました。今はご縁がありドイツで生活しています。
英語の勉強は筋トレとよく似ていると思います。使った分だけ自分の身になる、そんなイメージでしょうか?
書くことで自分の英文を客観的に見ることが出来るほか、先生に添削してもらったものをじっくりと分析することが出来るので、文字にしてみるというのは大変効果的な学習方法だと思います。
書くことはoutputと呼ばれる作業ですが、それにはinputが必要不可欠でもあります。たくさんの文章を読むことで、英語特有の言い回しや書き方などを学ぶことができます。是非、outputとともにinputも進めてみてください。
英語というと特別なこと、と身構えてしまう人もいるかもしれませんが、とても便利なコミュニケーションツールのひとつです。私の場合は英語のお陰で世界中のたくさんの人に出会うことが出来ただけでなく、仕事をする上でとても有利に感じたことが多々あります。
一度自分のものにしてしまえば一生もののスキルになる英語。是非、一人でも多くの方に「英語を勉強していてよかった!」と思える体験をして頂きたいです。
また、私の本来の専門である異文化適応のためのコンサルティングについても皆さんにご提供していきたいです。
商品・サービス説明
- 商品名
- Ai先生の海外生活お悩み相談室
- 相談回数
- Skypeビデオチャット1回(約30分程度)
5回のメール相談とフォローアップ(1-2ヵ月間)※通常1-2ヶ月で平均的に相談が完了しますが、状況等によって別途延長も可能。
※このプログラムは英語指導サービスではありません。
- 留意事項
-
- 本サービスは医療行為ではありませんので、「治療」が必要な方、または現在医師の下、治療中の方は本サービスへのお申し込みを遠慮頂いております。
- コンサルテーション内でお話頂いた内容や個人情報につきましては守秘義務をお約束します。ただし、以下の場合はその通りではありません。
- 自傷、他傷の可能性があると判断した場合
- 法的な要求がある場合
- 法律、法令に触れると判断した場合
- ケースによってはサービス提供をお断りし、医師など専門家へのご相談をお願いする場合があります。
- 内容は海外生活や異文化に関することに限ります。
- 料金
受講料金 25,920円<税込>
→初回おためし割引 19,440円<税込>
- 定員
- 先着10名様限り<試験的な開講の為、少人数にて募集しています>
※定員になり次第、締め切ります
- お申し込み期間
- 2015年8月31日(月)まで
- 受講期間
-
2015/9/1(火)〜10/31(月)までの2ヶ月間
Skypeビデオチャットのタイミングは開講後に、個別にAi先生とスケジュールを決めていただきます。その後、2ヵ月間の間に5通程度のメールでのご相談を受け付け、アドバイスをさせていただきます。
9/1(火)にご利用者の方には別途このプログラムのご利用方法をご案内いたします。
※期間外のプログラム利用は行えません。
※未利用分の返金は行えません。あらかじめご了承お願い申し上げます。
- お申し込み方法
-
会員サイト(メンバーサイト)にログイン頂き、追加申し込みメニューから購入頂けます。
お支払い方法
以下のお支払い方法がご利用いただけます。
Ai先生からのアドバイス
せっかくの機会ですので、あなたの相談者のAi先生を知っていただくために、 Ai先生が当社生徒様に書き下ろしてくださった海外生活のアドバイスをお届けします。
海外で暮らすということ〜起こりうる問題とその解決策〜
これまで何カ国かの海外で暮らしてみて感じたことは、「言語」はもちろん大切ですが、「非言語」を理解しているか否かは更に大切である、ということです。
非言語とは、表情であったり、トーンであったり、間の取り方であったり。更には誰がどこに座るか、そして挨拶の流儀など、言葉では表されないけれどもそこに存在しているのが非言語にあたるかと思います。
また、自分のことをどこまで理解できているか、特に自分の価値観をきちんと説明出来る位までに分かっているかも海外生活をスムーズに送るポイントであると考えます。
表面上ではなかなか見えない相手の価値観や暗黙のルール。
以下、幾つかの事例を交えてご紹介したいと思います。
オーストラリアの高校に留学していた時代、新参者であった私に最初は親切だったみんなが、時間が経つにつれ、段々と私のことをからかったり、私が「失礼だ!」と思うようなことをしてくるようになりました。
「私は嫌われてしまったのだろうか?」
「何か間違ったことをしてしまったのだろうか?」
としばらく悶々と悩み、毎日学校へ行くのが苦痛でしょうがありませんでした。
あるとき、たまたま目にした「ルビンの壺」(壺と人が向き合っている絵と、2通りに見える多義図形)を見てハッと気づきました。「これは、私に嫌がらせをするためにからかっているのではなく、彼らなりに私を友達と認めてくれたから故の行動ではないか?」と。
私の認識の仕方が変わってから、試しに自分も友達のことをからかうようにしてみたところ、急に相手との距離が縮まり、それまでは声を掛けられなかった映画館へのお誘いや、お泊まり会など、表面上だけではない本当の友達になっていくことが出来ました。
あれから約20年経った今でも、その中の数人とは変わらず友達でいることを考えると(さすがにもう、お互いをからかったりはしませんが)あのとき最初は本当に辛かったけれども、諦めずに悩みぬいて、私の常識であった「からかう=嫌いだから」から彼らの常識であった「からかう=本当の友達だから」に気づき、自分の行動スタイルを変えることが出来たからこそ生んだ結果だったのでは?と思っています。
高校時代のこの経験から、多文化・異文化理解に興味をもつようになり、大学でもインドネシアに留学したり、社会人になってからも国際色の強い職場で日々いろいろな国の人たちと働いたりする機会に恵まれました。もともと仕事にもしていた人材育成・開発と多文化・異文化理解について自分の見聞を深めたいと思い、会社員を辞めてイギリスの大学院でカウンセリングの修士号を取得したのも、もともとのきっかけは高校時代の原体験があったからだと思います。
自分の経験や学んだことから言えることは、悩んでいたり、腹を立てていたり、感情に縛られているときは、特に一旦感情から離れ、ロジカルに、物事の全体像を見てみることが大切だな、ということです。特に、全く逆を考えてみる、ということは問題解決の糸口になることがあります。
なかなか一人で思い悩むと視点を変えることが難しいかもしれませんが、家族や友人と話していくうちに、自然と回答を自分で導き出すことが出来た、という経験をした方も多くいらっしゃるかもしれません。俯瞰(ふかん)することで見えてくる盲点があるかもしれません。
もし話せる人が近くにいない場合は、まずは自分の現状を紙に書いてみるということも有効だと思います。
実際、私も留学時代は毎日日記をつけていて、その時々の自分をなるべく客観的に見る機会をもつようにしていました。
「空気を読む」とか「相手のことを慮(おもんばか)る」などということを程度の差こそあれ、自然とやってのける多くの日本人。
しかし、一旦国外に出てしまうと、自分の今まで使っていた物差しが全く通用しない場合があります。自分がしているように、「こちらの言わんとしていることも分かってよ!」とそもそも「空気を読む」という文化のないところに育った人たちに期待をし、それが叶わなかった際には裏切られたと言っては腹を立て、どんどんと相手に対して嫌悪感を募らせていく・・・というケースが多く存在するのを見てきました。
私も、以前、インドネシアの地方都市で生活した際、外国人が珍しい地域だったこともあり、道を歩けば皆がじーっと見つめてきたり、近隣住人から家の中を見張られていたり(暑いのでドアーや窓は開けっ放しでした)、事あるごとに注文をつけられたり、陰でこそこそ言われたりと大変暮らしにくい思いをしたことがあります。本当に毎日人と関わったり、外出したり、とやかくその場にいることですらストレスで、仕舞には自律神経系の病気も患いました。インドネシアを離れてからも数年、もしくは10年以上、その体験が昇華出来ず、ずっとその地域の人たちや文化に対して嫌悪感を抱き続けていました。きっかけはいろいろとあったのですが、結局何年かして、その地域は当時、時代の大きな変革期にあり、外の人間に対して非常に恐怖心を持っていた、そしてイスラム教に強い地域だったため、未婚の女性は集落で守らなければならない、という決まりごとがあった、ということを知ることになり、なんとか自分の中で納得し、受け入れられるようになり、現在に至っています。
自分のこの体験は、まさに自分の物差しを相手に押し当ててしまった事例ではないかな?と思っています。その地域にあった常識やしきたりを頭ごなしに否定してしまった私。当時は分からなかった彼らの物差しを若干ではあるにせよ、知ることが出来た今、もしあの時に戻れるのであったら、果たして自分はどういった行動をとり、どう生活していただろうか、と考えます。
ここで大切なのは、自分が無理してすべて相手のやり方や考え方に合わせるということではない、ということです。自分の価値観はしっかりと、自分の中に持っておくべきだと私は思います。逆に相手にも相手の価値観があり、それがすべてだと考えているでしょう。
歩み寄れるとするならば、自分の価値観はそのままに、ちょっとした行動を変えてみる、ということです。
例えば、先のインドネシアの体験例の中で言うと、私は彼らの宗教観を押しつけられた、強要され自分のことは否定された、と感じていました。私がすべきことだったのは、自分もその宗教を信じよう、好きになろうとすることではなく、自分には自分の信念があるけれども、最低限の彼らのルールを守る(肌の露出を避ける、日が暮れてからは異性と出歩かない等)ことで、譲歩をしつつ、一方で自分の曲げられないものについてははっきり線引きをしておく、ということであったのだと思います。
以上、自分が海外に暮らした際のエピソードを交え、主に自分以外の文化圏に生まれ育った人たちとうまくやっていくために必要な非言語の大切さについてご紹介しました。
合わせて以下、海外で暮らしていく上で、他の日本人の人々とどう付き合っていくかも実は大切なポイントではないかと考えます。
日本人の傾向である「空気を読む」については前述しましたが、「集団を大切にする傾向がある」、ということも日本人の傾向として言えるのではないかと思います。(もちろん、個人差があるので全くもって集団が好きではない、という方も多くいらっしゃるとは思います)これまでどこの国や地域に行っても、日本人の皆さんが必ずいて、必ずと言っていいほど日本人会のような集まりを設けていらして、本当に驚きます。
海外生活で、私は実は、この日本人の集まりがとても苦手でした。
海外という場に、そのまま持ち込まれた日本のしきたりやルール、価値観。
例えば、お互い助け合う、とか、季節の行事を大切にする、とかは共感が出来るのですが、中には一体いつの時代の日本だろう?と思ってしまうようなルールがまかり通っているような集まりも存在すると聞きます。日本で出会っていたら絶対にお付き合いしていないような、あまり価値観の合うとは言えない方々と食事をしたり、暗黙のルール(滞在年数や、結婚している方でしたら、旦那さんや奥さんのお仕事で決められる序列など)を必死に読み取ってそれに合わせようとすることは、私にとっては苦痛以外の何物でもありませんでした。よって、これまでの海外生活では少しでも私に合わなそうな集まりだなと感じたら、つかず離れずのスタンスをとるようにしていました。
現在私はドイツで生活していますが、子どもがいることもあり、子どもに少しでも日本人の方々や日本語に触れてほしい、という思いから、これまでは避けていたような集まりにも積極的に参加するようになりました。幸い、現在暮らしている地域に存在する日本人の集まりには気持ちの良い方が多く、楽しく交流させていただいているのですが、地域差があるようで、全く違った感想を別の地域の方から伺ったりもします。
海外にいる日本人の方とどう付き合っているか、これも外国で暮らす中では直面する課題のひとつと言えるのではないでしょうか?
全く関わりを持たず、自分は現地で生きていく、というのも私はありだと思います。ただ、2011年の東日本大震災が起こった際、海外にいた私は、それまで全く日本の方々とは関わらずに生活していましたが、そこでの日本人のつながりや助け合いに触れ、いざというときに同郷の方が近くにいることのメリットを痛感したのも事実です。
「日本人」という共通点だけで相手の人とうまくやっていこうとするのは無理があると思います。しかし、様々な理由から自分の意志とは関係なくお付き合いをしなくてはいけない場面というのもあると思います。
人間関係から生じるストレスは、ときとして並々ならぬ障害を招くことがあります。
もし、海外生活をされている人がそのようなストレスにさらされた際、すぐに相談出来る状況でしたらいいのですが、そうではない場合もあると思います。
ことさら、近くに日本語で相談できる気心しれた相手がいないような場合には、解決に時間を要してしまうかもしれません。
前述しましたが、そんなときにも自分一人で出来ることは、とにかく状況を俯瞰してみる、ということだと思います。紙に書いてみたり、もし文章よりも絵のほうがうまく表現出来る方なら絵で全体像を書いてみたり、そうやって、一旦自分の外に問題を出してみるということを手始めにやってみるといいかと思います。そうした上で、自分が何を大切にしているのか、何は譲れないのか、逆に何は譲歩出来るのか、を考えてみると、問題解決の第一歩を踏み出せるかもしれません。
私自身、今後もずっと海外で暮らしていくことになると思いますが、どこにいても「住めば都」であるのが理想です。日本であれ、海外であれ、楽しく充実した生活を送るには、ときとしてそれなりの努力も必要だと私は思います。相手や状況を無理やり変えようとするのではなく、自分の負担にならない程度に譲歩しながらも確たる信念はもって生活していく、というのが「住めば都」にするための第一歩であるかもしれません。
フルーツフルイングリッシュでは生徒の皆さんが日々英語学習に切磋琢磨されていますが、その中で多文化・異文化について悩まれている方がいらっしゃったら、そういった方々のお力になれたらとも思っています。
言語を学ぶと同時に、非言語、そして自分自身についても理解を深める。
そうすることで更に世界が広がっていくと私は信じています。
Ai