文法と語彙の強化(必須Stage)
自分は盤石な土台の上に立っている、という揺るぎない自信があってこそ最初の一歩が 踏み出せるのです。何度でも足踏みをして確かめながら基礎を固めていきましょう。
下記文章を訳してみてください。
I think that that that that that boy wrote is wrong.
誤植と思われましたか?いえ、違います。
「私は あの少年が書いたあの"that"は間違っていると思う。」という意味になる立派な英文です。
解体して1つ1つ理解してみましょう。
@I think that Athat that Bthat Cthat boy wrote is wrong.
@I think that〜「私は〜と思う」
Athat THAT「あのTHAT」←Bthat(which)Cthat boy wrote「あの男の子が書いた」is wrong.「のは間違いだ」
文法を説明すると;
I think [that節(接続詞)] [that that(指示代名詞「あの」"that")] [that(=which)関係代名詞] [that「あの)」boy] wrote is wrong.
ここまではどこかで目にしてご存知の方も多いかと思いますが、上記文章中thatの用法としてひとつだけ使われていないものがあります。
「とても・それほど」という意味を持つ副詞としての用法です。
He is that smart!「かれはそんなに賢いんだ!」というように使います。
具体的な程度を指して、形容詞や副詞を修飾します。
例えば;
I didn't think the food there was that good.
「あそこの料理はそんなに美味しくなかったな」
I hope she will be that nice.
「彼女がそれほどいい人だといいな」
He is really that good!
「彼って本当にそんなに素晴らしいんだ!」
うっかり関係代名詞かな?接続詞かな?何かの省略?同格?なんて思ってしまいがちですが、後ろにSもVもなく、形容詞が続くことから判断できます。
多彩な英語表現には豊かな文法知識が必須です。この3カ月間のユニットでは、本物の英語運用力を身につけるために、語彙と文法を徹底的にやりなおし、またより深く掘り下げていきます。
教材例
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「高校英語やりなおし講座」→
「やり直し英文法特別講座」完全に理解できるまで丁寧におさらいします。
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「Sonja先生の例文を使って文法・語彙をマスターしよう!」
「Erii先生とTobbyの英語構文100マスターブック&アプリ」自動化=学んだ知識を刷り込んでいきます。
長文読解ユニット
プロが書いた文章を徹底的に理解し、その手法を学びます。
また同時に、吸収(インプット=読解)した英文を再現(アウトプット=音読・暗唱)していくことにより、英語回路を開通させていきます。のちに続く英会話、英語ライティングを意のままにするために必要な基礎トレーニングとなります。
このユニットでは音読に力を入れていきます。読解なのに音読?と思われましたか?
第二言語は実は頭のなかでブツブツと音読している、ということが証明されています。
このプロセス抜きでは先へは進めません。
そして、効率よく、また正確に読み解いていくためには、英文のルールを知っておくこと、またそれにのっとって情報を適切に処理するテクニックが必要です。
<構造理解>
英文は大きく、Introduction, Body, Conclusionの3部構成となっています。また、この3部それぞれの中で系統立った論理展開がなされます。
<重要ポイントワード>
論理展開に使われる、特定の単語やフレーズを学びます。これを知っておくことが英会話の話者や、その文章を書いた著者の伝えたいことを理解するヒントです。
<スラッシュリーディング>
英文を単語の羅列として捉えるのではなく、いくつかの単語のかたまりとして捉えます。
これらを文型に従って組み立てることによって、返り読みを防ぎ、英文を英語の成り立ちそのままの順序で読み解くことに役立てます。
<スキャニング>
大量のアルファベットや数字の中から、必要な文字だけをパパっと見つける練習です。社名や人名、数字、あるいはmergeやpaymentなどの事象、目的とする情報をピンポイントで素早く文中から見つけ出すことができるようになります。大量の資料から必要な情報だけをピックアップしたり、「あれ?これ、どっかに書いてあったよな?」というような時に文章を読み返す労力を軽減することまでできます。またこのスキルは当然仕事のスピードアップにも直結します。たくさんの資料を調査しないといけない方にはぜひ実装してほしいスキルの一つです。
<キーワード>
文章のテーマ、鍵となる言葉をマークしながら読み進めていくことで、集中力を保ち、ぶれることなく内容が理解できるようになります。
<スキミング>
重要ポイントワードやキーワードに着目して、大筋を読み取るテクニックです。これらを十分に習得しつつ、また内容理解を伴う音読速度を上げていくことによって読解速度を劇的に向上させていきます。
教材例
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「読解力トレーニング講座」
読解のコツを全て教えます。
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「はっきり聞こえる英語耳サプリ」
インプットとアウトプットを積極的に併用することで英語回路をさらに活性化していきます。
スクリプトの書き起こし=ディクテーションをしたあと、「読解力トレーニング講座」で学んだ読解力を応用して精読します。内容理解が完璧になったところでアウトプットのシュミレーションとなるオーバーラッピング、シャドーイングで耳を開くトレーニングをしながら、脳内での意味処理とアウトプットを合致させてスピーキングの準備段階に入ります。
長文読解 上級編ユニット
このユニットを学び終えると、込み入った文章、文芸表現なども理解できるようになります。そのため、このユニットでは、実際に本を一緒に読み込みます。大好きな作家の本、興味深い本を徹底的に読解し、作者の伝えたいことを隈なくくみ取っていきます。
多くの英語学習者が原書の意味は取れても作品を楽しめないという悩みを持っています。このユニットでは、以下のような練習を通じて、作品の楽しさを読み取る読書術を習得します。
ミステリーがお好きなら :
A policeman was walking on the street. (情景が目に浮かびますね。) It was nearly ten o’clock at night.(時刻に触れていることには意味があるのでしょうか?) When he came to a doorway, he suddenly stopped. A man was standing there(あやしい男の登場です) with an unlighted cigar in his mouth.
“It’s all right, officer,” said the man quickly.(なぜquicklyなのでしょう?) “I’m just waiting for a friend. It’s a promise made twenty years ago.” He struck a match to light his cigar. The light showed a pale face with sharp eyes. “Twenty years ago tonight,” he said and looked at a fine watch that was shining on his wrist. “I parted from an old friend, Jimmy Wells(わざわざ名前を言っているのはなぜでしょう?) I went to the West to make money, and Jimmy stayed here in New York. We promised we would meet here again just twenty years from that date and time.”(なるほど、同じ日の、同じ時刻というところにポイントがあるかも知れません)
“Well, I hope your friend will get here all right,” said the policeman, and walked away slowly.(なぜslowlyなのでしょう?) After a while, a tall man came along. “Is that you, Bob?” he said. “Is that you, Jimmy?” cried the man in the door, and he took the hands of the tall man. “You look good. How was the west?” said the tall man. “Great! I have got everything that I wanted. You’ve changed a lot, Jimmy. I never thought you were so tall.” “Well, let’s go somewhere and talk about old times.” When they came to the bright window of a store, they looked at each other. “You’re not Jimmy!” cried the man from the West. “Twenty years is a long time, but it can’t change a man’s nose.” “It sometimes changes a good man into a bad one,” said the tall man. “You are wanted by the police.(なるほど、これでA manが落ち着かなかった=quickly理由が分かりました) Before we go to the station, here’s a note Patrolman Wells(Wells、ここで、「あっ!」と気付きましたか?) wrote.”
>Bob: I was at the right place on time.(そう、時間に間に合っていたのです) When I knew that you were wanted, I couldn’t do it myself. (slowlyのわけがわかりましたね) –Jimmy
最後のメッセージを効果的に演出するために、いたるところにヒントが散りばめられているのがわかりますか?
筆者が読者に対してどのような効果を期待し、どのような手法を使っているのかを分析することによって、理解がより深まります。このように、長文を楽しく理解してストーリーを読み取る極意を学んでいきましょう。
教材例
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本の熟読
このStageでは実際に生徒さんと講師が厳選した本を使用し、一緒に切磋琢磨しながら熟読していきます。
英作文基礎ユニット
説得力のある文章を書けるようにするための学習ユニットです。文法課題やビジネス課題も取り入れながら、使えていない文法項目を洗い出し、復習しながら着実に実力をUPし、分かりやすく自然なスタイルの長文が書けるように導きます。気に入った新聞記事や小話など、日本語を自然な英語に書き起こす練習とフィードバックを通じて学び進めるライティング能力強化ユニットです。
下記文章を英作文してみましょう。
「最初に告白しなければなりません。」
Firstly, I need to make a confession.
>need toという表現を思いつきましたか?
「20年ほど前にした あることを 私は後悔しています。」
A little over 20 years ago I did something that I regret,
>I did something that I regret.という表現を導き出すことができましたか?
「あまり自慢できないようなことを してしまいました。そのことは、多くの意味で、誰にも知られたくないと思うようなことです。それでも明かさなければならないように感じています。」
I have done something that I'm not particularly proud of. Something that, in many ways, I wish no one would ever know, but I still feel kind of obliged to reveal.
>あまり自慢できない、をどのように表現しますか?
>「そのことは、」の「そのこと」を前文と関連付ける表現ができましたか?
>「それでも」、「ならない」、などのニュアンスを上手に表現できましたか?
ひとえに自然な英語といわれてもとても難しいですね。
日本語と英語ではアプローチが違います。中学高校で学んできた、日本語を英語に訳す、という作業に囚われず、しっかりと自分の中にその日本語を取り込んで、消化してから、英語という違う形態の言語として表現しなおすことができるだけの文法力、語彙力を培います。
教材例
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「添削課題」
1行翻訳ではLV5をmustとします。文法課題やビジネス課題も取り入れながら、使えていない文法項目を洗い出し、復習しながら着実に実力をUPし、長文へと導きます。
「冠詞攻略講座」「時制攻略講座」「前置詞攻略講座」「関係代名詞特別講座」「助動詞攻略講座」や「復習ドリル」を効率的に活用できるよう、添削結果をチューターがしっかりとモニターします。
徐々に自由作文で説得力のある文章を書けるように指導していきます。 -
「「表現バリエーション強化講座」
「表現バリエーション強化講座ver2」日本語から自分が感じ取った理解をどのように英語で表現するのが最も適切か、表現バリエーションを学びます。
英会話・プレゼンテーション強化ユニット
速攻力とプレゼン力を培い、プレゼンテーション会場や、シンポジウムなどで堂々と発言することができるようになります。
“How do you explain when things don't go as we assume?”
「物事がうまく行かなかったときに それをどう説明しますか?」
これはサイモン・シネックによる「優れたリーダーはどのように行動を促すか」というプレゼンの冒頭部分です。
冒頭で疑問を投げかけることで、視聴者の注意を喚起しています。
これが会話でしたら :
“Ah…you know, ah, well, I think I might look back on things that I probably didn’t do properly…”
「あー、えーっと、その、そうですね、たぶんきちんとやらなかったことを振り返ってみるんじゃないかと思いますが…」などと恐ろしく歯切れの悪い返答であっても即座に返さなければなりません。
サイモンは冒頭でもう一つ質問を重ねています。
“Or better, how do you explain when others are able to achieve things that seem to defy all of the assumptions?”
「あるいは常識を全てひっくり返すようなことを 誰かが成し遂げたときに それをどう説明しますか?」
“Well, I will try to find something new and different that they might have done. For example〜”
「そうですね、彼らがやったであろう何か新しくて違うものを探します。例えば〜」
このように、次々と持論を展開していきたいものですね。
サイモンは、
“For example: Why is Apple so innovative? Year after year, after year, after year, they're more innovative than all their competition.”
「例えば どうしてアップルはあれほど革新的なのか? 毎年毎年 他の競合のどこよりも 革新的であり続けているのです。」
と続けることによって、効果的なプレゼンを行っています。
このように、会話力とプレゼンテーションは密接な関係にあります。両方を鍛える形でアウトプット力を圧倒的に強化していきましょう。
教材例
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「トランスクライブ英会話サービス フルフル」
講師との会話という形で、あなたの実際のスピーチに対する講師からの意見を聞ける貴重な機会です。会話は書き起こされますので、不自然なところ、もっと優れた言い回しなどをしっかり復習することができます。
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「英語で!プレゼンテーションキャンプ−オンライン版−」
華麗なるプレゼンテーションの極意を学びます。
感動スピーチユニット
英語の弁論大会などで自分の心の声を正確、かつ効果的に訴えることができるようになります。
-- they have a strong sense of love and belonging
愛情や一体感を強く感じる人がいます。
(うらやましいな)
-- and folks who struggle for it, and folks who are always wondering if they're good enough.
そしてまた、それに苦しんだり 自分はこれでいいんだろうか と悩んだりする人がいます
(そうなんだよね)
There was only one variable that separated the people who have a strong sense of love and belonging and the people who really struggle for it.
愛情や共感を強く感じる人と それを得るために苦しむ人とは あるひとつの点で 違っていました それはこういうことです
(ぜひ知りたい)
And that was, the people who have a strong sense of love and belonging believe they're worthy of love and belonging.
深い愛情や一体感を感じる人は 自分が愛されるに値すると信じているのです
(あっ)
That's it.
それが違いなのです
They believe they're worthy.
自分には価値があると信じているのです
(そうかあ)
And to me, the hard part of the one thing that keeps us out of connection is our fear that we're not worthy of connection,
私が考えるに、人との関係を断たれる辛い部分とは、 自分が関係性を持つのに値しないという恐れです
上記はブレネー・ブラウンの「傷つく心の力」というスピーチの一部ですが、とても考えさせられますね。
( )で聴衆の気持ちを例えてみましたが、このように相手の気持ちに訴えるには、高い文章構成力が求められます。読解力、会話力を身に付けると同時に、発音に磨きをかけ、自信を持って、聴衆との一体感をぜひとも感じられるスピーチを実現させられるよう指導します。
教材例
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「長文読解トレーニング講座」
基本的な文章の成り立ち、効果的な文章の組み立てた方を学びます。
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「発音添削サービス」
説得力あるスピーチは聞き取りやすくなければなりません。 しっかり発音矯正しましょう。
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「オンライン英会話サービスふるふる」
講師と会話しながら、どのような言い回しがインパクトをあたえることができるのか、どのように文章を組み立てると相手に分かりやすいのかを学びます。
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「英語で!プレゼンテーションキャンプ−オンライン版−」
感動的なスピーチには立ち居振る舞いも大切です。マナーも身に付けていきましょう。
表現スキルアップWritingユニット
自分の考え、気持ちを正確に文章で表現できるようになります。
例えば、墨絵を嗜む方が「余白の美」を表現したい場合、どのような表現が相応しいでしょうか。
余白を辞書で引くと、blankと出てきます。
でも、墨絵で注意深くバランスを考え、絵の一部として作られた余白とは、意図して残された空間であり、何も書き込まれていない、という意味のempty spaceやblank spaceではないのではないでしょうか。
英英辞典を見てみましょう
‘empty : Devoid of content; containing nothing or nobody; vacant.
‘blank : (of a surface or background) unrelieved by decorative or other features; bare, empty, or plain.
やはりこれは少し違いますね、ここは、即物的に「何もない部分」と表現するのではなく、もっと抒情的で雰囲気のある言葉を使う方が合っていると思います。
ここでの余白とは、….the ethereal beauty of the space that exists in the work….というような意味合いではないでしょうか。
It is an exciting moment to make a decision on where to place the first stroke in order to make the ethereal beauty of the space in the work.
「余白の美(作品の空間のえもいわれぬ美しさ)を描くために、最初の一筆をどこに置くかを決めるのはわくわくする瞬間です」。
このように、できるだけ自分の表現したいことを的確に、言葉を選んで表現していく、上級のライティングスキルを身に付けていきます。
教材例
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「スタイルアップブック」
まずはエラーを減らしましょう。
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「Erii先生とTobbyの表現バリエーション強化講座」
日本語から自分が感じ取った理解をどのように英語で表現するのが最も適切か、表現バリエーションを学びます。
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「Nic先生の英語Misconception克服講座」
英語の視点から、それぞれの言葉の持つ概念を正確に捉えていきます。いいたいことを的確に表現していきましょう。
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「英語脳養成講座」
英語は日本語とはアプローチが違います。より英語らしい英語を話せるように英語脳を養成しましょう。
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「続・英語脳定着講座」
練習問題をたくさんこなしつつ、英語脳にさらに磨きをかけていきます。
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「自由課題添削」
週単位で語彙・文法のテーマを講師と共に設定し、それらを正確に使えるようにしていきます。
表現スキルアップ Speakingユニット
自分の考え、気持ちをリアルタイムで正確に伝えられるようになります。そうリアルタイムに。
「何言ってるかよくわかんないんだけど、どうしよう?」
というシチュエーションに陥ったことはありませんか?
相手は熱弁をふるっています。
さあ、どう切り出しましょうか:
“Sorry to interrupt you, but I don't quite understand what you are saying I’m afraid.”
「さえぎってごめんなさい、申し訳ございませんがおっしゃる意味がよくわかりません」
Excuse me to cut in, but I have to say that I'm not with you.
「言葉をさしはさんで申し訳ございません、心苦しいのですがお話についていけていません」
もう一度説明してもらいたいことを伝えるには:
Would you mind explaining it again?
「もう一度説明していただけませんでしょうか?」
I’d very much appreciate if you could slow down a little.
「もう少しゆっくり話していただけると助かります」
このように、相手に失礼の無いように何かを切り出したい、あるいは何かウィットに富んだコメントをしたい、など、その時々の状況に応じて適切な受け答えが瞬時にできるように、多様な表現方法を習得します。
カリキュラム例1 700の壁を超える3か月!
一例として
- TOEICはこれまでに受験したことがある。
- 初めのうちはやる気もあり、スコアも400→600くらいまではスルッと伸びた。
- しかしなかなか700の壁が超えられず困っている。
- 英語についてとともに学習法にも悩みを抱えている。
- スコアは仕事上必要なので困っている。
・・・上記のような悩みを持つ方のオーダーメイドコースをつくっていく場合を想定した、カリキュラムの一例です。
ステージ1(1ヶ月目)
【あらためて英語の基礎を作り直す1ヶ月】
現在のスコアが600くらいであるということは、おそらく語彙や文法の基礎はできているはず。しかし「説明はできないけどなんとなく正解する」問題に助けられて現在のスコアを維持できているというケースも多いもの。受験するたびにスコアが上がったり、下がったりするのはこれが原因です。
ステージ1では試験問題にそれほど左右されない本物の知識を身につけるために、改めて、語彙と文法に力を入れて強固な基盤をつくります。
TOEIC用の単語本は、収録見出し語数が1000程度のものが多いですが、このような単語の本を1ヶ月かけてやりとおします。毎日の単語テストとともに、その単語が使われる例文の音源を聞き、真似ながら音読して語彙を体に染み込ませます。1日35個を目標に単語本にとりくみ1ヶ月で1000語をものにするのです。
また語彙とともに語学の基礎となる文法をこの1ヶ月でより強固なものとします。「なんとなく」がなくなるよう、すべての問題についてなぜそれが正解となるのか、説明ができるようにします。もちろんあなたは教えるためのスキルを身につける必要はありませんが、説明しようとすると、クリアに理解しなければならないので、「説明できるようになる」ことは文法を理解する上でとても有効です。
英語全般の文法について問題で確認しながらTOEICの文法・語法に特化した問題で無駄なく戦法を身に付けます。具体的にはPart 5の問題を1日10問ずつ程度取り扱います。具体的には解答→答え合わせ→内容確認→音読を徹底的に行い、暗記してしまうくらいにこれを繰り返します。もちろん時間がたてば忘れてしまうので、あなたの記憶に残らなくなる時期も把握して、復習も取り入れながら進めていきます。
ステージ2(2ヶ月目)
【基礎練習は繰り返しつつもスコアを意識し始める1ヶ月】
ステージ2は、ステージ1と全く異なることを行うのではなく、ステージ1に重ねて行うものです。つまり内容的には増えるのです。ただし、“2周目”となる内容が増えてくるのでそれぞれの事項にかかる時間は短くなっているはずなのでステージ1を維持したまま、ステージ2の内容を追加できるようになります。
このあたりからはスコアを意識して、公式問題集などで本番形式の問題に取り組みます。本番形式の問題でも、解答→答え合わせ→内容確認→音読(LでもRでも)という手法は変わりません。これを丁寧に、妥協点を一切残さずやることで基礎訓練を繰り返しつつも実践力を獲得します。普段の勉強と違うのは、分からなければSUMMIT講師があなたに直接分かりやすいように教えることができるという点。ここが単にコーチングだけを提供するプログラムとSUMMITが異なるポイントです。
1ヶ月でTOEICのテスト10回分(つまり3日に1つくらい)に取り組むのが目標です。意外と少なく見えるでしょうか?いいえ、本番どおりに解答し、すみずみまで目を配り復習するとこれでもかなりの学習スピードが必要です。
ステージ3(3ヶ月目)
【時間と戦い、スコアに猛進する1ヶ月】
ステージ3も、ステージ1や2にプラスで行うものです。最終段階に入っても語彙、文法の反復練習は終わりません。
どうしても時間との戦いでボトルネックとなってくるのが長文読解力が試されるPart 7です。テスト全体を対象としての実践も継続しながら苦手克服に努めます。スコア700以上を目指すとなると、「捨ててもいい」問題というのはありません。全問にちゃんと取り組まないといけません。
速く、しかも正確に読むための訓練としてリーディングの問題を素材に、まずは精読を行い、意味をわかりながら音読し、自分の理解を耳で確かめます。次にもう一度黙読し、今度は目だけで理解することに努めます。これを繰り返すと文の内容を覚えてしまいますが、大丈夫、覚えるほど理解しそれを高速で読めるようになることで読解のキャパシティが広がり、新規の文に出会ったときの吸収力が高まります。スポーツでは緊張することにより練習よりも試合での方が好結果が出ることもありますが、語学では練習よりも高い読解力は、新規の文章では発揮できないのです。
※各ステージで使う教材は、個人個人に最適なものを一緒に選択していきます。
カリキュラム例2 目指せ、900の大台!
一例として
- TOEICはすでに何度も受験している。
- スコアは平均で700台、調子がよいと800に届くことも。
- しかし900には到達したことがない。
- 仕事でも英語を使っているし、会話も不自由しないがTOEICのスコアは不満足
- スコアは仕事上必要なので困っている。
・・・上記のような悩みを持つ方のオーダーメイドコースをつくっていく場合を想定した、カリキュラムの一例です。
ステージ1(1ヶ月目)
【あらためて英語の基礎を作り直す1ヶ月】
初めのステージで改めて基礎を作り直すのは、どのレベルでも必要なステップです。ただし、すでにかなりのスコアを持っている方なら、およそ全体的には知識もスキルも身についていると思われますので、まずは弱点がどこにあるのかを一緒に探し出します。そのために模擬試験を複数回行い、自己分析を行い、今後の計画を立てます。おそらく、ここで見つかる「弱点」とは、特定の文法事項(例えば分詞構文)が「なんとなく」で意味がわかってしまうゆえに、トリッキーな問題だと雰囲気で選択肢を選んでしまっている、というようなことではないかな、と多くの受講者を指導してきた立場として想像しています。
見つけた「弱点」を克服すべく、文法については問題を繰り返して完璧なスキルに磨きあげます。毎日のトレーニングでは多くの問題を解くのはもちろん、各問題について、なぜそれが正解となるのかについての根拠を提示してもらいます。根拠を考えることで「なんとなく正解を選べた」という状態から抜け出し、自信を持って正解を選べるようになります。
語彙については、ステージ1から3までを通して、単語帳は使わず、ご自身で単語帳を作ってもらいます。出会った語彙の中からぜひとも書き留めるべき言葉を抜き出し(どれを抜き出すべきか考えるのもトレーニングの一環)自分だけのボキャブラリーノートブックを作ります。スコア900以上を目指す場合、TOEICの問題集などに登場する単語で知らなくても良いものはないのですべて拾うことになります。
ステージ2(2ヶ月目)
【補強された基礎を活かす1ヶ月】
ステージ1でより頑丈になった英語力をどう使うべきか実践のなかで試す1ヶ月です。この段階で懸案となってくるのは読解のスピードの問題ではないでしょうか。スピードが十全ではなく180番台の問題くらい以降が自信を持って解答できていないことで、なかなか900の壁を超えられないのです。
読解のスピードについては、Part 6、Part 7を題材に時間を測りながら取り組みます。解答後は解説を熟読し、意味が自分にとってクリアでない語彙や文の構造を調べ、隅々まで明らかにします。このように精読したのちに、再び黙読、音読して対象の文章を完全に自分に取り入れます。
もちろん、リスニングを含めて全パートのトレーニングを行いながらこのステージをこなすのですが、その中でも自分だけのボキャブラリーノートブックはどんどん充実させていきます。
ステージ3(3ヶ月目)
【最後のツメのための1ヶ月】
最終ステージでは、これまでのステージで行ってきたことに加えて徹底的に模擬試験に取り組みます。3日に1つのペースでテストに取り組みます。1日目にテスト解答、答え合わせ、2日目と3日目でそのテストの復習を行い、1ヶ月で約10のテストに取り組みます。解答→解説を読む→精読→黙読・音読というステップはこれまでと同様です。作業としては同じですが、量と質を一段と高いところに持っていきます。もちろん、ここで目指すのはスピードと正確性の両立です。またリスニングについては45分間集中力を持続させることが当たり前となるようにします。
※各ステージで使う教材は、個人個人に最適なものを一緒に選択していきます。