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あらすじ
長崎で被爆し、右手に傷を負った小学生の美恵子。
原爆を憎み、今の境遇を憐れみ、自分のカラに閉じこもり続ける。
案じた両親が、彼女を自然豊かな田舎に送り出し、それでも頑なに孤独を守る美恵子。
いやいや学校に行っても、手の傷をからかわれ、心にさらに傷を負ってしまう。
そこに、ひとりの可憐な少女があらわれて・・・
登場人物紹介
書道を愛する小学生の女の子。長崎で被爆し、書が書けなくなってしまう。
美恵子の疎開先のクラスメイト。いじめっ子から美恵子をかばってくれた。
美恵子の祖父
美恵子の祖母
この本の楽しみ方・魅力
「美恵子の五つめの宝」の魅力をたくさん知り尽くした共同翻訳者のみなさんに、
この本の楽しみ方を教えてもらいました!
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父母を亡くして書に造詣の深い叔母の家で暮らすヨシの、美恵子への対応、自信をなくしている美恵子に投げかける叔母さんの言葉や態度は一人の人間に対するもの。真に美恵子を思ってのもので心に残ります。祖父母の美恵子への接し方の対比も面白いと思います。
細野好子
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美恵子を通して、登校拒否をしている少女の成長物語を応援したくなります。美恵子と先生、お友達、祖父母との会話から、傷ついている子との距離感の取り方や接し方が少し分かった気がします。
NGYM
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終戦直後の日本の原風景が鮮やかに描かれていて、その時代を知らない世代にも、タイムトラベルをしているかのような味わいができます。作者の日本や日本文化に対する憧憬のようなものが、文面からもひしひしと伝わってきます。
obatayuko
ブックレビュー
いじけた気持ちで祖父母のいる田舎にやってきて、学校嫌いになりながらも、先生やお友達や祖父母と関わっていく主人公、美恵子さん。周囲に少しずつ心を開いていく様子が、美恵子さんを中心にして展開していくので、感情移入しながら読むことができます。
著者紹介
Eleanor Coerrエレノア・コア
カナダ出身のアメリカの児童文学者、絵本作家。
高校時代の親友が日系人であったことに影響を受け、書道をはじめとする日本文化に興味を持つようになる。
大学卒業後は新聞記者となり、子ども向けコラムの編集者となる。1965年に結婚して以降、外交官である夫について、日本や台湾、タイなど様々な国を訪れた。
代表作 『サダコと千羽鶴』
翻訳者について
Mieko and the FIfth Treasure 日本語訳版は、フルーツフルイングリッシュ「翻訳本出版プロジェクト」に参加された7名の共同翻訳となっています。
原書を何度も読んで理解するところからスタートし、たくさんのステップを経て生み出された、皆さまの努力が詰まった一冊です。
- Licca
- 細野 好子
- 二瓶 京子
- 岩部 理恵子
- 長山 昌子
- 中井 深姫子
- 山口 美恵子
※順不同
書籍情報
- タイトル
- Mieko and the FIfth Treasure(日本語版)
- 邦題
- 美恵子の五つめの宝
- 著者
- Eleanor Coerr
- ジャンル
- 物語
- 出版年月日
- 2020 / 07 / 01
- ページ数
- 100ページ
- サイズ
- 菊判(150mm x 220mm)
- ISBN
- ISBN978-4-9911441-2-7 C8097
英語を勉強するあなたには
英語を勉強するあなたのために、この「Mieko and the Fifth Treasure」対訳式のPDFデジタル教材をお付けします。リーディング、語彙・文法力が同時に書籍を楽しみながら鍛えられる教材になっています。
対訳式の教材で英語をじっくり楽しもう!
今回、翻訳作業中に、翻訳者の方が、役立つと思った表現、一見して意味が取れなかった表現、翻訳するうえで一筋縄ではいかなかった個所にポイントを加えています。
原文 小学生に向けて書かれた、比較的読みやすい文章です。それでも普段教科書では出会うことのない生の表現を学ぶことが出てくるので、学習に最適です。今までに英語で書かれた本は読了したことがない…という方でもチャレンジしやすいレベルです。 |
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ポイント解説 重要な文法項目や表現についてピックアップして解説をしています。もちろん、翻訳のヒント、訳し方のコツもご紹介しています。翻訳者さんたちのこだわりポイントもカバーしています。 |
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訳 |
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洋書1冊の中にはこれほど1ページで学ぶことがたくさんあります。洋書や洋画をみて、ただ大きな意味だけ把握してわかったような、わからなかったような読了感で終わるのではなく、しっかりと深く内容を理解できる読解力と英語力がこの1冊で身につきます。 |
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