英語力アップのヒント
フルーツフルイングリッシュは「英語を書く」コンセプトに特化したオンライン学習サイトです。英語を「書く練習」と「添削指導」を通じて「英語力をアップ」させます。
あなたが効果的に英語力をアップできる理由
私たちの強みは、添削結果として、マンツーマンの添削指導内容が膨大なデータとして残っていることです。このデータを分析することで、日本人が共通して苦手とする改善テーマが明確になっています。あなたの英語力を改善するために何を学ぶべきかご紹介いたします。
04:明確さ編
あなたが書くべき英文は、相手からみて誤解なく、かつ分かりやすくなくてはいけません。
でも、小学生のように短い文章を多用してシンプルにさせすぎてもいけません。かといって大学教授が書くようなもったいぶった英文であってもいけません。内容が十分伝わり、相手にとって分りやすい文章、読みやすい文章であるべきです。
ところが、私たちの添削結果を分析すると、日本人の英語はこの点で2つのグループに分かれます。
短い英文をだらだらつなげて小学生の作文のようになっているケース。一方で、関係代名詞など持っている文法知識を総動員して長く分かりづらい文章を書くケースです。
ここでは、英語圏の人にとって、どんな文章であれば理解しやすいのかを見ていきましょう。
青春真っ盛りの大学生のケース
例えばあなたが、「どんな人が好き?」と聞かれて「責任感があって、優しくて、楽しい男性が好きです。」と伝えたいとしましょう。
次の2つの文章を比較して下さい。
この2つの文章はテストでは合格点をとれます。どちらも自然です。ミスもありません。100%完璧な文章です。
ところが、前者はネイティブをイライラさせるのです。「この人、結局何のことについていっているのかな?前置きが長いな・・・」が彼らの感想なのです。
前者は何について話しているのか最後まで聞かないと分からないのです。何について話しているのか、つまりguyが出てくるのは最後です。こんな短い英文ですら、もどかしく感じさせてしまうのです。
天才的なテニスプレイヤーをたたえるケース
ではこの文章を見てみましょう。
「錦織選手が昨日のUSオープンの決勝戦でクロアチアのマリン・チリッチ選手相手にみせたプレーには感動した。」
いかがでしょうか?
これもまた文法的には問題ありませんが、やはりネイティブをイラッとさせる文章なのです。
ネイティブはまずは結論、大きなカテゴリから伝える英語のルールになれています。なので非常にもったいぶった言い方では注意力が続かないのです。
直接的なコミュニケーションをとるネイティブは、日本人よりせっかちです。相手に併せたコミュニケーションを取らない限り、あなたの英語は効率的に伝わらず、したがってあなたの思うような結論を相手から引き出すことにも困難を伴うことになります。
ただ日本語を英訳するのではなく、英語らしい伝え方に注意しましょう
英語とはまず大切な結論を先に言うことに重きを置きます。ネイティブもそんな伝え方のスタイルになれています。ですが日本人・日本語はプロセスに重きを置く文化のため、結論は往々にしてあいまいにされたり、最後に持ってこられます。
この英語の特徴は、文章全体(複数のパラグラフを含む1つの文章)を見てもそうですし、1文をとってみてもそうです。英語を使うとは、このような伝えたかの文化の違いを認識したうえで、英語のロジックに沿って、英文を組み立てることなのです。
ところが大多数の日本人がやっていることは、日本語で考え、それを日本語のロジックで、英語の文法にだけのっとって英語にしているだけ。つまり、大げさにいうとネイティブから言わせれば、表面的には英語の体をなしていても、単語を文法ルールにのっとって並べ替えただけという代物なのです。
日本のテストでだけ100点を取れる英語ですが、世界に出るともう通じません。表面的な単語の誤用などのレベルではなく、ネイティブの英語とはそもそも構造からして違うのです。ガラパゴス英語、いわゆる「Japanese English」なのです。
あなたには本当の意味で伝わる英語力を付けていただくには、日本語と英語の伝え方の違いを理解してほしいと考えています。日本語で考え、それを英語のルールで、英文にしても、それは見た目は英語ですが、ネイティブが使う英語とはずいぶん違うのです。